褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 オー・ブラザー!(2000) ゆるゆるの脱獄逃亡映画です

2013年08月10日 | 映画(あ行)
 いつも白髪混じりのへアースタイルがバッチリ決まっていて、少し苦味のかかった低い声がとても落ち着いた雰囲気を醸し出し、ダンディと言う言葉が最も世界中で似合う渋くて、大人の男の色気を感じさせるジョージ・クルーニー。ちなみに俺は『ジョージ・クルーニーに似ていますね』とよく言われる、と言うのは嘘!。なかなか彼のダンディな格好良さは、流石の俺でも遠くに及ばない。
 しかし、そんな格好良いジョージ・クルーニーだが意外や意外、うだつの上がらない役柄も多く演じたりする。特に今回紹介するオー・ブラザー!では、ちょっとぶっ飛んだ役をノリノリで演じていて、そして抜群のコメディセンスを発揮している。

 さて本作の内容だが脱獄逃亡映画と言っても、緊張感はまるでゼロ。むしろ、脱獄三人組を中心にチョイ役まで超個性的な人物が登場するのが非常に笑える映画。脱獄三人組の結末を予言する盲目のお爺さん、銀行強盗とマシンガンをぶっ飛ばすことを生きがいにしている自称3m(ただのデブにしか見えないが)もあるクレイジーな男、片方の目が悪くて巨大な体をしたお金が大好きな見た目から怖い暴力男、とにかく卑劣な手段を使ってでも選挙に受かることのみを考えている政治家達、脱獄三人組を追いかける少々オッチョコチョイの警官たち、水際で水浴びをしているちょっとエロイ3人の美女・・・等など。もちろん脱獄3人組も強烈な個性の持ち主ばかりだ。
 基本的には真面目な奴は全く出てこないので、追いつ追われつのサスペンス映画のはずが無く、この映画のジャンルはお笑い。だいたいコメディ映画と思って見ると、下ネタだらけで大して笑えない映画が多いが、今回紹介する映画オー・ブラザー!は、なかなか笑える。しかも知的なレベルを要求される笑いもあって、1930年代のアメリカ南部の事情を詳しく知っている人は大爆笑。そんな時代のアメリカ南部の事なんて、全く知らねぇ~よ、と言う人には、ゆる~く笑える。
 実はこの映画はギリシャの叙事詩オデュッセイアを基ネタにしている、と言われてもピーンと来ない人が大半。実際に俺自身が全くオデュッセイアって何?って感じ。きっとオデュッセイアについて詳しく知っている人ならば、さらに相当楽しめる映画のはずだ。

 さて、これだけ個性的な登場人物が出てきて、果たしてどんなストーリーが繰り広げられるのか?さて、3人組は目的を達成することが出来るのか?
 1930年代のアメリカ南部が舞台。エヴァレット(ジョージ・クルーニー)、ピート(ジョン・タトゥーロ)、デルマ(ティム・ブレイク・ネルソン)の3人の囚人達は脱獄に成功。そんな3人組はかつてエヴァレット(クルーニー)が120万ドルの大金を隠したという場所へ向かおうとする。しかし、その場所は近々において、ダムが建設され間もなく水没。果たして、この脱獄囚3人組みは大金が水没するまでに、追いかけてくる警官達を振り切って、現金120万ドルを見つけることが出来るのか?
 3人組は道中で、『悪魔に魂を売った』なんて、ワケのわからんことを言い出すギターを弾くのが得意?な黒人青年のトミー(クリス・トーマス・キング)と出会う。トミー(キング)を合わせた4人組は、金儲けを企み、地元の小さなラジオ放送局へに行って、ズブ濡れボーイズと名乗って、懐メロソングのレコーディングをする。金をせびって再び脱獄3人組はトミー(キング)とはいつの間にか別れ、再び目的地に向かって旅を始める。
 3人組は色々変な人々と出会い、警官達も追ってくる。しかし、自分達の知らない間に、いつの間にかずぶ濡れボーイズのレコーディングした曲が全米で大ヒット。そのことは予想もしないような結末を呼び込むのだが・・・

 実はこの映画はカントリー、ブルース、ゴスペルなどの音楽がたくさん聴けるし、また聞き覚えのある曲ばかり流れるのが非常に心地良い。個人的にはゴスペル音楽さいこ~う。確かにストーリー展開は最後の方はかなり強引なご都合主義が見られるが、そんなことは気にならないぐらいの面白さ。またコーエン兄弟監督の映画らしく、宗教、人種差別に対して皮肉っぽく描いていたり、ちょっとした小道具をうまく最後のオチに持ってきたり、意外性のある結末など、コーエン兄弟監督の演出が冴え渡っている
 コーエン兄弟監督の映画が好きだけれど実はまだこの作品を観たことが無い人、ジョージ・クルーニーのファンの人、笑える映画が観たい人、アメリカン・ルーツ音楽が好きな人、そしてとにかく映画が好きな人にはオー・ブラザー!はお勧めです

オー・ブラザー! [DVD]
ジョエル・コーエン
ジェネオン エンタテインメント


 ちなみに監督は前述しているようにコーエン兄弟。個人的にも大好きな映画監督。サスペンス色の強いコメディ、コメディ色が強いコメディを撮る印象があります。ちなみにこの監督のお勧めは、ドンドン事件が大袈裟になっていくファーゴ、マフィアの抗争を描いたミラーズ・クロッシング、とにかく笑えるビッグ・リボウスキ、人生を達観したような雰囲気が出ているバーバー(白黒版が良いです)、冷酷な殺人鬼が怖いけれどオモロイノーカントリー等お勧め多数の今や名匠と呼ばれる監督になりました。

 主演はジョージ・クルーニー。ロバート・ロドリゲス監督のゾンビ映画フロム・ダスク・ティル・ドーン、異色戦争映画でデヴィッド・O・ラッセル監督のスリー・キングスマイレージ、マイライフあたりがお勧め。
 彼は映画監督もこなしますが、彼の監督作品でグッドナイト&グッドラックはマスメディアの本来のあり方を問い質す社会派作品で、地味ですが一度は観て欲しい映画です。

 脱獄3人衆の中の一人で個性派俳優として存在感を示しているジョン・タトゥーロが出演しています。コーエン兄弟作品の常連的な存在。もっとコーエン兄弟作品に出演して欲しいと願っているのは僕だけではないはず。コーエン作品では前述したミラーズ・クロッシングビッグ・リボウスキでは、かなりのインパクトを残しています。
 そしてロバート・レッドフォード監督のテレビ業界をシニカルに描いたクイズ・ショウがお勧め。スパイク・リー監督作品にも多数出演していますがドゥ・ザ・ライト・シングがお勧めです。他に個人的には大した作品とは思わないですが、ジョニー・デップ競演のシークレット ウィンドウは彼の個性が上手く活かされているか。

 他に後半の方でやっとホリー・ハンターが出てきます。数々の名作に出演する名女優。この人のお勧めは若い頃の作品でブロードキャスト・ニュースが良いです。他に名作ピアノ・レッスン、デヴィッド・クローネンバーグ監督の珍作クラッシュ、そして本作品と同じくコーエン兄弟監督の赤ちゃん泥棒がお勧めです。

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