俺は雪が降るのは好きではないのだが、ポカポカと温かい部屋から外の雪景色を見るのは大好き。雪が降っていて、ロマンチックな気分になりたい時に観たくなる映画が今回紹介するシザーハンズだ。主人公はタイトルから想像できるように、やたらデカいハサミが手の代わりになっているように、まだ出来損ないのエドワードと名付けられた人造人間。
ハサミで出来た手だけを見ていると、ホラー映画のキャラクター並みの怖さを感じさせるが、実はこいつがピュアでとても良い奴だ。根は良い奴なのに、手がハサミなのでうっかり自分の顔を傷つけたり、自分を愛してくれる人までも傷つけてしまったりで、そこがまた泣かせる。
さて、手がでかいハサミである人造人間とちょっとヤンキーな少女の、儚くも美しいラブストーリーの紹介を。
化粧品を売っているペグ(ダイアン・ウィースト)だが、自分の住んでいる住宅街では全く売れず、たまたま目にした住宅街に接している幽霊屋敷みたいな豪邸に化粧品を売りに行こうとする。そこでペグが見たのがエドワーズ(ジョニー・デップ)と名付けられた手がでかいハサミをした人造人間。独りぼっちでこんな寂れた豪邸に住んでいるのは可哀相だと思ったペグはエドワードを自分の家に連れて帰る。
そんな時にペグの娘のキム(ウィノナ・ライダー)が家に帰ってきて、エドワードを見て化け物だと思ってビックリ。しかし、やがてエドワードはキムに恋するようになり、キムも次第にエドワードに好意を持ち始めるのだが・・・
手がハサミなんて全く役に立たないどころか、面倒なだけだろうと思って見ているとコレが意外に使い勝手が良い。住宅中の庭の植木を動物風に手入れしたり、人間や犬の毛もチョッキン、チョッキンと起用に素早くやるもんだから、人造人間でありながらも住宅中では超人気者、しかも心は人間よりも純粋なだけに性格の良さは申し分がない。この辺りの描写は異形物に対する愛情が溢れているティム・バートン監督らしい演出が際立っている。
しかし、ファンタジー色が強い本作だがティム・バートン監督の凄いのは人間に対する皮肉も描いているところ。こんな素敵な人造人間エドワード君を人間が自分の欲のために利用する姿は非常に辛辣であり、多くの人もこの映画を観た後に、自らの胸に手を当てて問いかければ良いだろう。私もこの映画に登場する人間達のようになっていないだろうか?と。そして、どうしてエドワードがこんな中途半端で手抜きの人造人間になった真相を知ると、これまた泣ける。
そしてこの映画のビジュアルセンスが良い。住宅の全てがパステルカラーの家なんて場所が本当にあるのかどうか知らないが、見た目からして楽しい映像が満載だ。氷の彫刻をエドワードが創造している時にキム(ウィノナ・ライダー)が踊っているシーンなんかは美しさを感じさせ、これが冒頭の話に繋がってきて素敵な話を盛り上げる要素になっている。
手がハサミのために好きな人を抱きしめることができない悲しさを人造人間から教えられるという意外な展開は楽しいし、そしてチョッとアホさを発揮している人間に対するシニカルな演出はブラックユーモアを感じさせるし、恋愛の結末もこれで良かったんだと妙に納得できる。喜怒哀楽の全てを程よく感じさせてくれて、雪が降っている日にカップルで観ると更に楽しめる映画として今回はシザーハンズをお勧めとして推しておこう
もちろんブルーレイもあります
監督は前述したとおりティム・バートン。ちょっとグロイ映像もあるけれど、アニメ色豊かな映像及び意外性のあるストーリー展開は多くのファンを持っている。お勧めは、最近再ブレイクしているマイケル・キーンが怪演を見せるビートル・ジュース、ジャック・ニコルソンがやりたい放題のバットマン、個性的な登場人物が多く登場するビッグ・フィッシュ、チョコレートがやっぱり食いたくなるチャーリーとチョコレート工場等が良いです。
ハサミで出来た手だけを見ていると、ホラー映画のキャラクター並みの怖さを感じさせるが、実はこいつがピュアでとても良い奴だ。根は良い奴なのに、手がハサミなのでうっかり自分の顔を傷つけたり、自分を愛してくれる人までも傷つけてしまったりで、そこがまた泣かせる。
さて、手がでかいハサミである人造人間とちょっとヤンキーな少女の、儚くも美しいラブストーリーの紹介を。
化粧品を売っているペグ(ダイアン・ウィースト)だが、自分の住んでいる住宅街では全く売れず、たまたま目にした住宅街に接している幽霊屋敷みたいな豪邸に化粧品を売りに行こうとする。そこでペグが見たのがエドワーズ(ジョニー・デップ)と名付けられた手がでかいハサミをした人造人間。独りぼっちでこんな寂れた豪邸に住んでいるのは可哀相だと思ったペグはエドワードを自分の家に連れて帰る。
そんな時にペグの娘のキム(ウィノナ・ライダー)が家に帰ってきて、エドワードを見て化け物だと思ってビックリ。しかし、やがてエドワードはキムに恋するようになり、キムも次第にエドワードに好意を持ち始めるのだが・・・
手がハサミなんて全く役に立たないどころか、面倒なだけだろうと思って見ているとコレが意外に使い勝手が良い。住宅中の庭の植木を動物風に手入れしたり、人間や犬の毛もチョッキン、チョッキンと起用に素早くやるもんだから、人造人間でありながらも住宅中では超人気者、しかも心は人間よりも純粋なだけに性格の良さは申し分がない。この辺りの描写は異形物に対する愛情が溢れているティム・バートン監督らしい演出が際立っている。
しかし、ファンタジー色が強い本作だがティム・バートン監督の凄いのは人間に対する皮肉も描いているところ。こんな素敵な人造人間エドワード君を人間が自分の欲のために利用する姿は非常に辛辣であり、多くの人もこの映画を観た後に、自らの胸に手を当てて問いかければ良いだろう。私もこの映画に登場する人間達のようになっていないだろうか?と。そして、どうしてエドワードがこんな中途半端で手抜きの人造人間になった真相を知ると、これまた泣ける。
そしてこの映画のビジュアルセンスが良い。住宅の全てがパステルカラーの家なんて場所が本当にあるのかどうか知らないが、見た目からして楽しい映像が満載だ。氷の彫刻をエドワードが創造している時にキム(ウィノナ・ライダー)が踊っているシーンなんかは美しさを感じさせ、これが冒頭の話に繋がってきて素敵な話を盛り上げる要素になっている。
手がハサミのために好きな人を抱きしめることができない悲しさを人造人間から教えられるという意外な展開は楽しいし、そしてチョッとアホさを発揮している人間に対するシニカルな演出はブラックユーモアを感じさせるし、恋愛の結末もこれで良かったんだと妙に納得できる。喜怒哀楽の全てを程よく感じさせてくれて、雪が降っている日にカップルで観ると更に楽しめる映画として今回はシザーハンズをお勧めとして推しておこう
シザーハンズ(特別編) [DVD] | |
ジョニー・デップ,ウィノナ・ライダー,ダイアン・ウィースト | |
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン |
もちろんブルーレイもあります
シザーハンズ [Blu-ray] | |
ジョニー・デップ,ウィノナ・ライダー,ダイアン・ウィースト | |
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン |
監督は前述したとおりティム・バートン。ちょっとグロイ映像もあるけれど、アニメ色豊かな映像及び意外性のあるストーリー展開は多くのファンを持っている。お勧めは、最近再ブレイクしているマイケル・キーンが怪演を見せるビートル・ジュース、ジャック・ニコルソンがやりたい放題のバットマン、個性的な登場人物が多く登場するビッグ・フィッシュ、チョコレートがやっぱり食いたくなるチャーリーとチョコレート工場等が良いです。