書籍の販売から始まったアマゾンは、電気製品、ファッション、生鮮食品、クラウドの販売とすべての業界を震撼させ、今世界で注目されている。「ベソスの大戦略」について著者の田中道昭は、中国のアリババの躍進などと比較しながら、描いている。100年単位で1日を見直し、無人コンビニ、ビッグデーターでAI,3Dプリンターを使用し、世界で一つの商品を作る。24時間以内、無料の配達など超顧客主義の経営である。世界中の顧客のデーターから、商品を的確に勧め、販売額を増やしている。その利益をほとんど投資に回し、宇宙ビッグデータAI事業、宇宙インターネット事業、有人宇宙旅行事業、惑星探査、惑星ステーション事業、ドローン、宇宙船での貯蔵などをめざしている。スケールの大きい経営だが、税逃れ、小規模商店の衰退による地域の崩壊、格差社会の拡大であると非難もされている。
イスラエルでは、AI化がめざましく、小学生からプログラムの授業があり、優秀なものが軍事産業の研究に抜擢されるという。
中国のアリババの躍進もすばらしく、香港のキャッシュレス化、マカオのスマートシティ化(バスや自動車の電気化など)実現しそうです。
新しい世界の動きが知れる本でした。