7月7日、高岡ウイングウイング5階で、ママデモ主催の樋口健二講演会がありました。
80代の樋口さんですが、大変な迫力で、事実より真実を知らせることの大切さを訴えられました。彼の撮影した貴重な写真が周囲に展示してありました。
樋口さんは初めて炉心に入り、写真を撮影されました。
原発のコンピューター制御室に座り、テレビ画面を見ながら操作するエリート社員。一方、炉心部で放射能汚染にまみれながら人海戦術(交替)で作業する下請け労働者。最後はぼろ雑巾のように捨てられ、苦しみながら命絶える労働者。
原発内で作業する労働者は、防毒面を外したり、アラームメーター(警告音の鳴る線量計)を身に着けずにすることも余儀なくされるという。面が曇って作業にならず、また、被ばく量が高くなると首にされるから。
下請け労働者は、最底辺労働者で1人当たり3万円が1万円以下にピンハネされている。農漁民、被差別民、寄せ場、都市労働者が集められ、1日2500人も働いている。
22歳で原発で働いていた人は白血病で亡くなり、親は号泣していた。
労働者の分断と差別、データー偽造・隠蔽、そうした犠牲の上にはじめて成り立つ原発産業。原発は人殺し産業だと樋口さんは言う。
「原発」を通して、政治屋・官僚・財界・御用学者・マスコミの癒着・腐敗という社会の仕組みが見えてきた。
国民は真実を知り、こんな社会を早く終わらせ、再生エネルギーに早くかじ取りしたいものです。