花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

りえさんと オーシャンズを観照

2010-01-25 01:07:00 | Weblog
  かねてから、観たいと思っていた「オーシャンズ」を見てきました。

  見せる映画、わからせようとする説得、作り上げたドラマ、、、の多い
  TVの番組に、窒息しそうになっていた矢先、、、

  何と!作為のない、、、!なんと、、、視点の宇宙から眺めたような、、、!

  素直に、感じるままに、、、地球は人間という独裁者だけの命ではない事を
  感じさせる映像であったことか!

  アパルトヘイトなどで、、、つまずいていては地球の生態系は滅ぶ!

  動物も、植物も、皆適応して進化し、退化し、天の知恵で生かされてゆく。

  この絶妙のバランスを「人為的」に、壊してゆく現代社会!

  欲と「思いあがりの霊長気取り」で侵略する人間の社会の垂れ流し汚染!

  目線の高い指導者達は
  展示された魚や海の哺乳類を材料にアートし、
  あたかも神のように、
  地球の生き物の命が人間の掌の上にあるような
  錯覚に陥れてくる、、、哀しい目。、、、哀しい子供の瞳。

  地球そのものが命を持った星。
  海は地球の循環系、
  魚も、クラゲも、タコも、イカも、蟹も、カメも、、
  地球という命の中で、海に適応した哺乳類も、鳥も、獣も、、、。
  海という循環系をめぐるサイトカインのように思えたりした。

  そういう意味では、我田引水のように、人体の不思議、
  人体の宇宙と重ね合わせて、「健康な地球の命」を
  シュミレーションしながら、
  いつしか、自分が映画の中の「イルカ」や「クジラ」になって
  オ~シャンを泳いでいた。

  結婚されて、命を「胎内の海で育て、ジュゴンのお母さんのように

  誕生の感動と同時に、母親の愛も誕生!
  眩しい命の輝きの中で、
  我が子を抱きしめる
  ジュゴンのははの優しさにも通じる自然さで話す
  りえちゃんのナレーションに
  会場に来ていた幼児や子供たちは、
  海の生き物たちを、
  弟や妹、お兄さんや友人や、
  憧れのスターや、時にはお父さんお母さんや祖父母や
  英雄のように受け入れていったに違いないと期待している。

  学者の先生の「ありのまま」の「観たまま」の海を伝えていただき
  クジラ吠える玄界灘の地球の歌が波に増幅されて、聞こえてくるような
  子供のころに見た海とクジラの雄姿が、
  地球の発生の命の雄たけびのようにも
  思えるのでした。
  すがすがしくも、哀しい、、、
  原始と科学の亀裂の中で、
  オオウミガメとイグアナとジュゴンと、セイウチと
  クジラやオットセイの進化が、、、
  宇宙を目指し、元素を操る人間と、
  農業と漁とふかひれを採取するギャングの
  行き場のない未来が重なり、

  海の終わりは、、、地球の命の破壊とも思える哀しい人間の性が
  船のマストまでたたきつける嵐の波に似ていると思えて来た。

  私はもう、、、65歳を過ぎています。

  しかし、私の隣の席も、その向こうの席も、
  子供たちが、りえ母さんの説明に頷きながら、
  「ふかひれ」を切られた「フカ」が血を撒きながら海底に沈むのを
  泣きそうになって観ていました。
  
  この子たちが、、未来の地球の循環系でもある「海」を
  きっと守ってくれるでしょう。

  信じたい。

  香りも、味も、匂いも、歌も、風も、嵐も、光も、命の輝きだから。