朝には、春雨であったのが、昼頃には止み、近くの福祉センターでのコンサートに出かけた。孫は、中学校で吹奏楽部に所属しており、近隣の中学校との合同発表会だ。曲目も馴染みのあるのや、流行のもあって、町民が楽しめる工夫がしてある。
勤務先から出かけたので、何も持っては行けなかったが、一生懸命な演奏に感激した。譜面が読め、楽器を奏でる等、当方には至難の技だ。孫達の演奏は素晴しく、指揮者のおしゃべりが耳障り。まあ、堅苦しい演奏会ではないので、それも愛嬌。
朝から、蛤寿しを作り、昼食に間に合うように奮闘する。わけぎのぬたと、清まし汁も添える。時間の中で作らねばならないので、手際が肝心。職員には、早朝から起きて作ったのを持参する。こちらは、散らし寿しだ。蓮根と牛蒡の下拵えに、疲れた。
職員の分は、自分のお昼を兼ねているので、多めにしておいた。文句もなく、美味しいと好評でほっとしたら、途端に眠くなる。殆んどボランテェア精神。いやいや歓んでもらえればいいか。お替りをする職員も・・・、いえ、全員がしているのにびっくり!
次回には、蕗や絹鞘、筍や蕨もいいな、と言う。夏には青紫蘇や鉈豆だ。散らし寿しは、季節の旬が楽しめる。勤務に出ていれば、何時でも作ります。出来合いのやインスタントには無い微妙な味で勝負。心を込めて作りたいものと、想いを膨らます。
もう少し、降り足らない雨だったが、夕方の宇宙には金星が観えた。月の傍には木星も輝く。隣の小父さんに声をかけたが、それどころではない返事。自然からのエネルギーを戴けることへの感謝がない。体調もおかしくなるよ、と内心思っている。
桜が開花した。朝見た時とは随分咲いており、夕闇の中にぼんぼりが燈ったようだ。今年は上京の予定が立たず、近辺での花見になりそうだ。友人と弁当を持って出かける魂胆。花冷えに気をつけ、老体に枇杷葉茶を持参して。通草酒もいるかな。
花芽が咲いた。近づかなくても、風向きで匂いが漂う。鼻腔を擽る感じの、甘くもありやさしい香りだ。