灯火親しむ、という処からこの時期に、読書を堪能しようとの試みだが、季節を問わずの本好きには、言い訳がましい。それでも、タイトルに違和感を覚えたり、賞獲得のは手が出ない。そこは好きな作家に偏るが内容にも不足なく読める。
書くのも読むのも、中篇や長編が好い。短編集というのもあるが、物足りない読後感である。本の紹介の欄に、以前から気になっていたのを見つける。クラバートであるが、一種の不気味さにたじろんでもいた。表紙絵にも恐怖感が付き纏う。
図書館で借りているのを読み終わったら、とやっと踏ん切りがついた。最近、余り眠れなくて、昼寝をする始末。暗いと眠れないのに、何所かに明かりが点いていないと、眼が冴える。かといって真っ暗だと、却って恐ろしい。魑魅魍魎が視。
布団の中は快適で、すばるも炬燵代わりになる。足元も、枇杷湯で温かい。湯たんぽをそろそろ用意するが、冷える按配はない。眼に視えない物には悪戯心もなく、生きている者の方が怖いので、きっと職場の人間関係だろうと思っている。
加えて、ネットへの接続が調子悪い。ベルメゾンでの買い物にしているのが、巧くいかない。品物を直に見れはしないが、人混みが苦手なので、ここに決めているのに、どうしたものだろうか。まあ、金を使わないでも済むので、いいかも知れず。
以前には、身体が冷えてきて、調子は悪いわ、着る物がないわで往生したが、この頃は枇杷葉のお蔭で凌ぎ易い。食べ物にも身体を温める献立や、方法を用いている。どんな名医にも、他人の身体の内部は分り難い。医は仁術が懐かしい。
況してや、パソコンの画面を見、患者を直には当たらないので、大雑把にもなろう。加えて薬にも、個人差があるから、絶対的な効き目は不確か。全国的な話の中にも、そういった名医は皆無に等しい。藪や筍ならまだしも、迷医となろうが。
自然えお相手だと、裏切らないし、応えてくれるが、これは自分の生き様にも通じる。人を羨まず、自分に謙虚になり、お蔭さまの気持ちを持つこと。然しながら、事の違和感にははっきり意思表示ができるのが望ましい。戦争にも再稼動反対。
春浅き夕暮れとき。暮れてゆく宇宙に懸かる惑星や恒星の瞬きに、暫し佇む。自然への祈りを・・・