昨夜、ふと思い立ってのことに、ワインが眼についた。鼻水が止まれば好いがと、コップに注いで呑めば、あらっ、効き目が速効です。気を良くしてどんどん飲む。入浴は断念して、蒲団に潜りこむ。千振も効いているのか、ご飯も何とか食べれる。無論、梅干しを並べての食事だが、美味しい。
風邪の原因には、胃腸の疲れがあるので、これには千振が実によく効く。鼻水にワインとはびっくりだが、赤ワインが好かったらしい。身体は、触っても分かるぐらいの体温で、医者に行けとの忠告も聞けぬ。何はともあれ、自宅療養の心掛けが一番と、ひたすら眠るばかり。耳が痛く扁桃腺炎か。
然し、夜半からの雨音もなく、起きれば上天気である。蒲団は干したいし、パジャマも洗いたいしで、どうにか起き上がった。さすれば、頼まれていたコサージュを作っておこうと、鋏を手にして物色する。今回は、姫金魚草だけにして、小じんまりとした仕上げにした。留め具があれば幾らでも。
枇杷葉の結実を見ながら、ふと通草に眼がいく。あらまっ、花が咲いて来ている。小さな房が下がって、赤い小豆粒の花が見える。今年は、結実してくれるかな?自然からの贈り物であるが故に、その成長を楽しみにしよう。アスパラガスが着実に芽を出す。湯がくまでもなく、そのままで食べる。
すばるは、暖かくなった途端に膝に来ない。猫の習性なので当然のことだが、手の平を返す仕草に、がっくりする。今は、出窓に登っており、往来の車を眺めている。腹が空くと、ねだってくるので分り易い。体温は、未だ36℃台かな・・・鼻水が止まって、咳も落ち着いて来た、食欲は今少し。
咽喉が痛いので、アイスクリームを口にし、サイダーも含むが、梅干し以外は欲しくない。お粥を炊こうか・・・土器もあるし米も、無農薬があるのですが、その気にならず身体が動かない。明日は、早出勤務なので断りを連絡する。人間であることに生身の身体に気づく、貴重な時でもあるのです。
こういう時に、猫の手が借りたい。お母ちゃん、僕が作ってやるよと、お粥を炊いてくれないものか・・・まあ、ガスの使い方を教えていないので、無理もあるのだがと傍を見遣る。出窓に飽きてしまったのか、居眠りを始めているのが可愛いい。そろそろ自立させておかねば、何も出来ない仔に。
月までの距離は、然したることではないが、誰もが自由には行けない。若しくは行っても帰球否。