枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

農暦

2008年10月06日 | Weblog
 祖母は、風向きや雲の流れで、雨が降る事や、天気で土の状態などにとても詳しかった。

 それらが何故わかるのか聞いたことがあった。
 あらゆるものに目を向ければ自然とわかる、と言うのだ。

 でも、幼い自分にはその答えがわからなかった。
 それが、この年になってやっと納得できた。

 全てに心が通じあわなければならないのと、自分独りのものではない、という漠然とした宇宙の仕組みに気づいた。

 そうすれば自ずと教えてもらえるのだ。

 あらゆるものの命が、そこここに居て、大なり小なりの宇宙を創っている。
 恵みを受けるというか、分けてもらっているという自然の摂理に巡り遇って、体が震えた。

 この世は不思議なことだらけで成り立っていて、何一つとして答えはないのだった。

 百姓になるには、自然と合体すればいいんだ・・・。
 いや人間の原点がそれなんだわ。百姓は、無学でも、無智でもない。

 そこに生きていることで、世界を知っていたのだと、祖母の想いに感銘した。
 質素に暮らすため、それらのメモは残ってないが、祖母の頭の中、体にはどれほど多くの宇宙があり、またそれらが一つになっていたことかと思える。

 この3年程、祖母のしていたことを少しでも残しておきたいと、書き溜めている。(遅々として進まないが)自分の記憶の断片から、できる限り性格に当時のことを再現したいと思っている。

 今年の春先、勢いよく新芽を伸ばす白枇杷の木。
 この年まで南西側に置いていたため、この後に、夏の陽射しに負けて、葉に斑点が広がり始めた。

 この木だけ育ちが非常に遅く、何処となしに葉色が薄く感じられていた。
 ネットで土肥の白枇杷が届き、その中に枇杷葉が入っていたのを見て、我が家のと比べてそれと確信した。

 しばらく考えていたが、東側にも1本あることに思い至り、鉢ごと移動した。
 

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