何と、手に入れたい児童書が、早くも絶版とは。365日のおはなしだが、全国の図書館にあれば、それでいいものなのか。等とぶつくさ言い以って起き、新聞を見てびっくりした。今江祥智さんの訃報に、絶句する。大阪の三羽烏が居なくなった。
上野瞭さん、灰谷健次郎さん、今江祥智さんが、大阪の三羽烏であった頃は、ひげよさらばが放送されていたし、灰谷さんも淡路島でご活躍だった。今江祥智さんとは、個人的にはお付き合いはないが、某児童書の購読関連での出遭いだった。
人間の命には限りがあることを、衝撃的に思ってしまう。灰谷健次郎さんの死去も、突然のことだったし、今でもその実感が無い。尤も、親しい付き合いではなく、作品を通じて偶然からお眼にかかった次第だ。灰谷さんには泣けて仕方なかった。
それでも、命が消えていくという過程には、何等かの標がある。わかることがあるのだ・・・。そういったのを特殊能力、と言うのかもしれない。例えて云えば、特別な想いがあったり、作品に深い感銘を持ったりしていれば、何かで感じ取れるのだ。
然し、命を延ばしたり、歴史を代えたりはしてはならない。宇宙の摂理に悖った、取り決めを壊すことは赦されない。或いは、自分で悟る場合もあり、可と言って無闇には教えられない。悲嘆の門を読破する。重い空気に染まったものの、疑問解消。
三連休の真中で、天気も佳い。布団を干し、駐車場の草を抜き、枯れた枝を切る。新芽が出ているので、そのままでは見苦しい。海棠の枝を伐ったら、今年は花が少ない。可憐な蕾が風に揺れる。アネモネと水仙も咲きだす。椿は未だ硬い蕾。
きらん草の小さな苗が、あちこちに落ちて芽を出している。母が、繁らせてくれいるようだ。母の生前には、苗を植えたがつかなかった。明日は、息子等と墓参りに行く。天気も先ずまずらしいので行って来よう。鶯が、暖かさに頭上で啼いている。
坂田靖子の不思議な世界に、カーニバルがある。目の前を行く行列を見ながら、心は異次元に翔ぶ。