一輪の花
ソニー α NEXー5N 18~55ミリ
コスモスの丘は数万株?のコスモスが植えられ、5分咲きとは言え花の数は多く、花と花との重なりを避けることは難しい状況だ。
先ず最初に花一輪を狙うことに決める。花の重なり、バックとの関係を重視しながら花を探す。適当な花を見つけたら、肉眼で構図を決め、適当なレンズを選ぶ。
上の写真は確かに花は一輪だが左側の花の重なりが雑然として見苦しい。花が咲く情景としては、遠近感とか広がりなどが出ているが、全体として雑然としている。
ソニー α NEX-5N 55~200ミリ
遠くにある比較的バックがうるさく無いような状況の花を見つける。当然望遠レンズの出番だ。絞りはやや絞り加減で、バックの花の形が多少残るように設定する。
望遠レンズのお陰でバックの花が引き寄せられ、極端に小さくならずに済んだ。ただピントが合った花の後ろ側のボケた花と左端に覗く花弁がやや気になる。
ソニー α NEX-5N 55~200ミリ
こんな花を見つけた。一輪だけを真正面から写す。絞りは開放絞りに設定、バックをぼかす。
確かに花そのものは確りと写っているが花茎が垂直に一本、なんとも味気ない。せめていくらか曲がってくれていたら様子が違ったことだろう。この写真全体に何か情緒的なものが無いように思う。
この日は薄曇で一瞬日が射すといった天候で、ややコントラストに欠ける写真になりがちだった。
ソニー α NEX-5N 55~200ミリ
次に見つけたのがこの花。絞りは開放、バックを極端にぼかす。バックがボケることにより主役の花が生きる。少し曲がった花茎、その左に蕾が脇役として同じような角度で取り込まれ、絶妙なバランスを保っている。一輪の花としては一応成功だ。