カメラによる被写界深度の違い
カメラによって(レンズの違い)被写界深度の様子が変わる。大雑把だがサイバーショットHX50Vとα NEX5Rプラスマクロレンズ、フジフイルムX20の3機種を撮り比べる。
ソニー サイバーショット HX50V マクロ 望遠
左の写真はレンズ焦点距離最短(広角)によるマクロ撮影。
右の写真は200ミリくらいの望遠撮影。主役とバックの距離が右の写真の方がやや遠い。主役の花の大きさは小さいが花に歪みが無く、バックもきれいにボケている。
但し、両者ともに絞り値はオート撮影のため不明。望遠も広角もHX50Vは解像度としては上々だ。
ソニー α NEX5R マクロレンズ f 2.8
ミラーレス一眼のソニー α NEX-5Rにマクロニッコール 50ミリレンズを付けて、絞はf 2.8開放で撮影。
主役以外の花は見事にボケている。ボケによって主役が引き立ち、尚且つ遠近感(奥行き感)が感じられる。
フジフイルム X20 マクロ 85ミリ
サイバーショット HX50Vと同じくコンデジだが、このカメラは絞り値解放 f 2.0と明るいレンズが付き、絞を任意に変えて撮影することが出来る。
左の写真はマクロ撮影でf 4.0 まで絞って撮影。バックのボケは少ない。f 2.0開放にするとバックのボケはもっと大きくなる。
右の写真は85ミリ中望遠で撮影。絞りは同じf 4.0だがバックのボケは大きい。
3機種の比較はあまり正確では無いが、絞り値の変更が出来ないHX50Vはバックのボケのコントロールが自由に出来ない。
ボケを利用したい場合には、出来るだけ望遠側で撮影するのが良いようだ。
ミラーレス一眼NEXー5Rは、レンズ交換が自由で、絞り値も自由に変えられるため、ボカシを自由にコントロール出来る。
フジX20は、コンデジながら F値(絞り)を自由に変えられることと、レンズの明るさが f2.0 と明るいので、比較的自由にボケのコントロールが出来る。
カメラには一長一短しすべてに満足できるものは先ず無い。撮影目的をしっかりと定めてからそれに見合う性能を持つカメラを選ぶことが大切だ。