東福寺の大イチョウと傾城の墓
姿見の池近くに東福寺と言う寺がある。
その境内にこの付近では珍しい大イチョウがある。




12月18日現在黄葉真っ盛りと言った感じ。
青空の中に黄葉が一際映える。

本堂前に恋の鐘が設置されている。


鐘の横には恋の鐘の由来が書かれた案内板が立っている。

普段はひっそりとしたたたずまいのこのお寺に果して鐘を鳴らしてお参りるする若い人達がいるのだろうか?

このお寺には傾城の墓がある。
新田義貞が鎌倉攻めの途中立ち寄ったこの恋ヶ窪村の遊女と北畠忠房の悲恋物語があり、その遊女の墓が傾城の墓だ。
北畠忠房が戦場に向かい、心無い旅人が忠房は戦死したと嘘を遊女に告げる。
それを聞いた遊女は姿見の池に身を投げて命を絶った。
村の人々が哀れに思い、傾城の墓を建て、そこに一本の松の木を植えた。
不思議な事にその松の葉は一枚しかなかった。
その松を一葉松と呼ぶようになった。
その松の枝はみな北畠が戦死したと言われた西の方を向いて伸びたと言い伝えられている。
現在、その松の子孫が傾城の墓の隣に植えられている。
何時も花と線香が絶えないのだが、この日は花が供えてなかった。
東福寺を後に姿見の池に向かった。