トマトに砂糖 ―
これ、徳島では普通なんだという。さすがは和三盆の名産地。
阿波人、想像を超えた甘党なのようである。
勧められて食べると・・・ふむふむ・・・思ったほどには悪くない。
昔ながらのトマトならば、甘さで青臭いクセが紛れたのかもしれない。
工夫があって、一切れは砂糖だけ、もう一切れは軽く塩してから砂糖をかけたもの。
後者の方が甘さが際立つ感じがした。 参考までに出してくれたのは、こちら・・・・・・
過日行った、徳島籠屋アーケード内の「に志もと」。 文久二年という、おっそろしく古い居酒屋さん。
ここはいい。昼間っから飲めて、言葉から文化から、徳島のいろんなことを教わった。
どうっすか、景色がよござんしょうが・・・・・・。 6代目の隠れファンは多い。
もっと知りたきゃあ、「あまから手帖」12月号をご覧になって下さい。
いかのごろ和え
これが甘口ではあるが、たまらなく酒をよぶ。
そば米汁
10種類ほどの具が入った吸い物。どの家庭でも食べるらしく、すまし汁替わりに食卓に上がる。
あっさりして、ひなびた郷土の味がした。 けんちん汁風、これ一椀で栄養バランスよさそう。
もちろん、決め手はそばの実がそのまんま茹でられて入る。徳島でなぜそば?と思うだろうか。
徳島の山間部の祖谷(いや)などでは祖谷そばが知られるように、そばが元々身近にあった。
鰯のぬた ぬた、漢字では沼田と書く。 味噌は地元ではなく、京都の白味噌を使うという。
ぼうぜの塩焼き、たちうおの押し寿司などもいただき・・・シメは・・・
ぜんざい。 宴会の最後のぜんざいが喜ばれるというのだけど。
美味いのは美味いが、死ぬほど甘い。
海鮮割烹 「に志もと」 徳島市籠屋町1