鈴木すず子さんが さくら通り店を去った翌日。
私はいつものように、制服に着替え、バックヤードへ降りて行った。
カードを通す前、何気なく副店長の机の上を見た。
そこには前日、すずさんが代表して副店長に渡した菓子箱が置いてある。
昨日の段階では、副店長が一番に お呼ばれし、
私と
岸辺さんは 「
どうぞどうぞ!」
と、すずさんから勧められたものの、社員さん達が先だろうと、大和撫子なので、ちょっと遠慮したのだ。
折角だから、今回は私たちも呼ばれようと、ふと、箱のそばへ寄っていくと、
箱の裏側にマジックで、こう書かれてあった。
「これは、鈴木すず子さんからです。
一つ、取ったら、この箱に名前を記入し、印鑑を各自押して下さい。
By 副店長 ふくちゃん印」 .
私は思わず、隣に居た岸辺さん達に言った。
「ねぇ・・・私たちも名前を書かなきゃいけんのかねぇ」
そう言いつつ、何気に箱の裏に書かれてある名前を見ると、
副店長の他、計三名の名と印鑑があったのだが・・・・。
何故か、お菓子の方は、6個、すでに減っている。
しかし、名前は三名分しか、書かれていなくて・・・。
でも、お菓子は確かに6個、減っていて・・・
もう一度、数えてみたが、やはり名前は三名で、
しつこいようだが、お菓子は
6個、なくなって
いて・・・・?
なんでやねん__
悩んでいると、副店長がやって来た。
「副店長、私の分も、副店長が
食べたんじゃないですかぁ???」
数、合わないんですけど
これまで幾度となく語り継がれてきた さくらのお土産ブログ。
最後は、やっぱり私がキメなきゃ~ね?
・・・・ってことで、お茶目な副店長
とお菓子の行方に関するレポートは わたくし
矢木でした。
矢木(←サイン) 矢木印
尚、代筆は、
鈴木すず子でお送りしました。
すず