「1時01分福岡ドーム着のバスに乗ります!」
メールで このように伝えていたのに、そのバスは満席で乗車出来なかった私。こんな時、こういうのがあれば、すぐに伝えられるのに… そう思った、まさにその時、背後で先ほどのご夫婦(私の両親くらい)が、ぽつりとつぶやきました。
「この臨時バスに乗ると伝えておいたのに、バスから私達が降りて来なかったら、そりゃ~驚くでしょうねぇ!」
「ああ、一体、何があったとやろか?と思うだろうな」
どうやら、こちらのご夫婦もケータイ、及びにスマホをお持ちではない様子です。仲間だーっ!
その後、私達、「取り残され隊」は窓口へ…。まずは、臨時バス片道切符、1650円を払い戻し…。天神までの切符を買うことに。
「片道ですか? 往復ですか? 往復でしたら、10日間有効です」
往復買えば、100円お得なので、深く考えずに 「往復下さい」と言ってしまい、あとで後悔することに…。もしかしたら、帰りは臨時バスに乗れたかもしれないのに、これで帰りも!!天神まで行かなきゃ~いけなくなったってことですから…ね。
天神行きの🚌がやってきました。遅れて到着、遅れて発車。 でも、ちゃんと全員、乗れました。取りあえず万歳!
乗車中、非常に面白かったのは、「取り残され隊」の仲間、恐らく高校生コンビの男子生徒が ずっと英語の教科書か参考書かは不明ですが、
「俺は英語が出来る!」と自慢しつつ、音読していたことです。まさか、こんなところで英語男子に遭遇するとは思いもしませんでした。一人がずっと音読し続け、もう一人は聞き役に徹しています。それにしても野球の応援目的で出かける日まで英語の読み物を持ち歩くとは、感心だなー! 何度も読むうち、調子もノッテきたようでした。後ろの座席を振り返って、「上手に読めてるねー」と言ってあげたくなりましたが。
窓のカーテンをそっと開けると、高速バスは博多の街中を走っています。そろそろ天神…終点まで行くべきなのか!? それとも郵便局前で降りるべき? それとも…? と迷っていたその時、ホークスユニフォームのおじちゃん(恐らく私と同世代)が通路を歩いていきました。ここで降りるようです。慌てて後ろの高校生コンビも、、、そして私も、、、一緒に並んでいたご夫婦も、、、その他、「取り残され隊」の仲間が降りました~
そして…
降りたはいいが、公衆電話は… どこのバス停からドーム行きのバスが出るのだろーか?と思っていたところへ、先ほど、同じバスから降りたご婦人が、
「私、知ってる!」と高校生男子に言い、その他大勢も、彼女と彼らのあとを追いました。取りあえず、付いていけば問題ないはず。信号を渡り、知らない通りをまっすぐ進み…
「あのバス停よ!」
ちょうど、バスが滑り込んでくるのが見えました! 「福岡ヤフオクドーム行き」とバスに表示されています! あれです! あれ! 皆、💨ダッシュですっ! 運動会の予行練習のよう… 私は後ろから2番目に乗車…っていうか、すでにバスの車内は、すし詰め状態。 乗れないんじゃないか…と諦めかけたその時、
「とりあえずドアの中へ入って。もうちょっと… 」
私と同世代くらいのご夫婦の内、旦那さんの方がスペースを開けてくれました。 なんか、もう同志のような関係ですっ! 優しいです! ホークスファンは優しい いや、北九州の人は優しい、それとも一緒に臨時バスに取り残された組だからか、連帯感が…
何はともあれ、臨時バスに置いて行かれたものの、ちゃんと天神経由で福岡ドームに到着しました。本来の予定到着時刻より25分遅れて…
⇔この日はポップコーン達が走っておりました
5番ゲートまで ダッシュだーーーっ! と、福岡ドームへの階段を駆け上がりました。大人の階段ではなく、十分すぎるくらい、中年アラフィフを実感した 「上りの階段」でした。
そして… 5番ゲート、ありました! すぐに二人が分かりました! 30分も遅刻…ほんとに申し訳なかったです。 途中、電話すらできず…スマホ類がなくても 普段は特に不便を感じないものの、緊急の時、公衆電話が見つかりにくいと不便でした… いえいえ、何があるか分からないから、乗り物は余裕をもって、一つ前に乗る!くらいの心がけが良いのかも…と反省した一日でした。