読書の覚書
「おいしいコーヒーの入れ方」シリーズ、何作目でしょうか~ 青春小説?恋愛小説です。最も興味を持ちそうなのは、やはり現役高校生かな。
数えていないので分からないのですが、「地図のない旅」で、ざっと20冊くらい目だと思います。
私の場合、作家、村山由佳さんの作品を全く知らず、彼女の他の小説を紹介して頂いて以降、読み始めたため、年数にしたら2年足らずの筈です。このシリーズだけで20冊を読んだとしても。一作目では高校生男子だった主人公、ショーリも、「地図のない旅」では大学を卒業し、海外へ行き(しかもオーストラリア!)、帰国して…20代前半。小説の中で生きている主人公の成長過程を読者の方が年齢的には ずっと追い越してしまいながら、長期間に渡って読み続けることになるんだ…と不思議な感覚でした。 もし、最初のシリーズが出版された当初から このシリーズを読んでいれば、の話ですが。
「記憶の海」ショーリの弟、丈の目線で書かれています。一人称で。この小説は、作家は女性ながら高校生男子の目線で描かれる点が、最初は不思議でした。思春期の男の子の心理って、分からないですから…。個人的にはショーリより、弟の丈の方が最初から好きなキャラクターでした。その点、安心して読めました。喫茶店のマスター目線の続編も良かったです。豊富な髭を蓄えたマスターが、遂に… 見たこともないマスターが髭を剃った顔を想像しながら…なんだか自分も喫茶店の椅子に座っているかのような感覚。小説って、それだけでも不思議ですよねぇ。他人の日常を覗いてるみたいな気分にさせてくれたり、過去へも未来へも異次元へも連れて行ってくれる。
「地図のない旅」ショーリのように、逃げるように海外へ…という感覚は全く経験がない私。海外へ行く、ということは自分の心を開放すること! だったので… こんな形での帰国も。
たまたま、図書館にあれば、続編を読む~という形になっているため、この「続き」を読む機会に恵まれるのは、いつになるのか全く分かりませんが、願わくば そろそろハッピーエンドに…と思ってしまうのでした。実際には、まだまだ続きそうですけど…?
2017.10.10(火) | 1053 | PV | 315 |
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