日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

母さん もう一度会えるまで 著:ヴァルター・ティレマン 訳:柴田さとみ

2018-09-05 01:03:51 | 読書

 ヴァルターが生まれた国は第二次世界大戦前のドイツ。皆の平等を謳ったスターリンの共産主義に希望を抱き、ドイツから逃れ、彼の父が家族と共にソ連へ渡った時、ヴィルターはわずか1歳。当時はドイツの独裁政権から逃れのようと、多くのドイツ人がソ連へ渡った。ヴァルターが受けたソ連での教育、親切だったソ連の住民達。 

 ところが、スターリン政権下、スパイ容疑をかけられ逮捕された父。そして母親も同じくスパイ容疑で奪われてしまい、一人ぼっちになってしまった9歳の少年ヴァルター。孤児院に預けられるも、スパイの子と虐められ、そこを逃げ出し、森のバルサルタン(ゲリラ集団のようなもの?かと理解…)に身を置くが…

 ドイツを偵察するため、ある村を訪れたヴァルター。ソ連で耳にしたドイツ兵の噂はプロパガンダそのもので、実際には地雷を踏まないよう助けてくれ、その後もヴィルターの父親代わりとして行動を共にしてくれたドイツ兵、ウィリー。生まれ故郷はドイツでありながら、ソ連で育ち、その後、ドイツ兵と生活を共にしたことで、ドイツ国防軍の少年兵へと転身。 モスクワへの侵攻、戦争、退却、そこで見た地獄絵、そして遂には生まれ故郷であるドイツへ…。親戚との再会。 やがて戦争は終わり… 

 ヴァルター少年兵の目を通して感じるソ連とドイツ、2つの故郷と人々。そして戦争の悲惨さが生々しく語られます。”大人”になったヴァルター・ティㇾマンが語る、歴史的背景も織り交ぜながら…。

 (ソ連は日本のみならず、ドイツと結んだ不可侵条約も破り、侵攻しているのですね…)

 

 

ヴァルター少年は、母との再会を果たすことが出来たのか? 父の消息は? 戦後の彼の人生は?

ドイツ語から日本語への翻訳です。とても自然な日本語で書かれており、全く違和感なく読み進めることが出来ました。

 

 

 

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