昨日、図書館へ立ち寄った際、いくつか読みたい著書名が頭の中にあり、本棚を見て回っていたら!
その内の一冊を遂に見つけました!『花の鎖』です。湊かなえさんがデビューして間もない頃だったと思いますが、毎日新聞に寄稿していた事があり、その時、タイトルは忘れましたが、彼女の本を一冊読みました。正直、期待していた部類の小説とはかけ離れており、恐怖心だけが後に残りました。多分、この先、この作家さんの本を手にすることはないだろうと、その時、思ったものです。
しかし…
知人の中には彼女の本を好んで読んでいる方もいます。何より世間が認めている人気作家です。一冊だけでは分からない、何か、あまり怖くなくてお勧めは?と尋ねた時、教えて頂いたタイトルが『花の鎖』だったわけです。
「鎖」から連想するものは、何か、がんじがらめになった、逃げようにも避けようにも、どうすることも出来ない運命のような繋がり? やっぱり怖い、と思ってしまいます。でも 「花の」鎖です。もっと明るい鎖かもしれない。そう思い直し、読んでみようと思いました。
印象は…かなり変わりました。3人の女性達の話がそれぞれの語りで進んでいき、一体、何処で、どのように繋がっていくのか? 途中、「この人は、この女性の娘…? 父親って…?」
商店街にある生花店や和菓子屋さん。「コスモス」そして「きんつば」」
これらが3人の秘密を解くカギとなりそうだな。途中、小説の中に ちりばめられた欠片を拾っていくように、それらをはめ合わせていくように。
気が付くと推理しながら小説にのめり込んでしまいました。
「まさか、ここで 世界の中心で愛を叫ぶ」らしき「今、流行の…」映画/小説まで登場するとは、思いもしませんでしたが。「世界の中心で…」こちらもいつか、手に取って見ようと思います。
食わず嫌いは損をしますね。同じ作者の本は、少なくとも数冊読んでみなきゃ! 自分の好み以外の著書も色々と読んでみることにしよう~♪