松岡圭祐氏による社会派小説! 衝撃の一冊です!
そこには福島原発事故によって、不当な条件下で働く労働者達の知られざる人生と死があった…。たまたまコンビニでバイトをしていた吉田琴美がクリスマスケーキのノルマ達成で困っていた時、「ノルマはいくつ?全部買うよ!」と助けてくれた人。恵方巻の時も全部、買っていった、その人が、白血病で亡くなったと琴美が知った時…。
また、別の家庭では…
ずっと引き籠りだった息子が、貯金通帳や印鑑証明書を持ち逃げ!? これがきっかけでブラック企業に勤めだす。3年後に自殺した息子が家族のために最後にしようとしたこと…。自殺することで保険金が下りる。これで家を建てて欲しい…。 息子、弟にとっては兄の気持ちを知った時、父親がしたことは‥?
自業自得。自己責任等、個人の問題として片づけるべきでない社会問題を浮き彫りにする手法がお見事であり、ここに不動産の瑕疵問題をクローズアップさせる! 読む人、独りひとりに考えさせる、明日は我が身かもしれない、そんな問題の深さを感じさせる一冊を書いたことで、もしかしたら、将来のノーベル文学賞候補になるかも?
「何かを始めるのは怖いことじゃありません。怖いのは、何も始めないことです」
この一文が心に引っかかったな…
松岡圭祐氏が描く歴史小説も 「とにかく面白く、ためになる!」のですが、『瑕疵借り』の終わりのページに掲載されたお知らせを読み、小躍りです。…というのも、
長州ファイブ、特に伊藤博文が活躍する 『シャーロックホームズ対伊藤博文』の
アメリカ出版が決定☆彡
2018年5月初版の本に記載されていたということは、すでに米国で販売になっている! 英語版も欲しい…
世界の共通語、英語で出版されたということは、つまりだね… 更に一歩も二歩も、ノーベル文学賞に近付いたかも? 村上春樹氏より、受賞に相応しい作家という気がする。あくまで個人的意見ですので。
ヤニ・メンザス (NYヴァーティカル社編集者)
「ホームズとその東洋行に「ベーカー街の住所」のような現実味を与える氏は、世界に誇るべき才能!」
と、べた褒め。
『ローマの休日』と同じシリーズで、シャーロックホームズ傑作短編集も見つけたので、読んでみました。
三編が収められていました。小学生の頃、学校の図書室で読んだ記憶が… 懐かしいです。
今、読んでいる📚は、これ! 江戸川乱歩の『黄金仮面』
まだ途中ですが、見事にハマってます。流石、本家! 勿論、松岡圭祐氏の新しいバージョンも魅力的ですが、江戸川乱歩氏の日本語の表現が美しいです。黄金仮面が真珠を盗み出し、「黄金仮面」という名の喜劇を上演中の舞台に立つシーン。警察官の演説。「この会場に逃げ込んだ模様🎤」観客の半信半疑な反応。本物の黄金仮面が舞台に登場。でも観客は第二幕だと信じている。 観客がお互いの顔を見合わせ、もしや、こやつが黄金仮面では?と疑い始める。 舞台上の黄金仮面の…怖さ…口元が三日月になり、ひとすじの血が流れ出し… 不気味な笑い声… 会場全体が一気に冷却されたかのような雰囲気を文字から感じましたよー🥶🥶🥶 そして最後は、「やはり喜劇じゃー(≧∇≦)!」と再び大笑い💖 やはり、江戸川乱歩を読んでから、アルセーヌ・ルパン対明智小五郎 黄金仮面の真実 松岡圭祐
…を手にした方が良さそうです👍
最後に松岡圭祐氏の『黄砂の籠城』も、文芸評論家の細谷正充氏が、
「とにかく面白い。これぞ驚愕の近代秘史!」
まだ、一度も読んだことが無い方は、騙されたと思って読んで欲しいです。特に歴史好きな方‼
黄砂の籠城 松岡圭祐
(今年 80 81 82冊目)