お花見でのお休み處(どころ)を描きました。
先日(4.4)の教室ではモチーフ担当の一人として、
紫色の和傘、女物の下駄、紙風船などの“和もの”を準備させていただきました。
この三点セット、実は前に所属していた会でも呈示し、
当時写生したものを「和傘など」として、拙ブログ(2016.4.21)でも
アップさせていただいています。
今回は発想をちょいと膨らまし、
TVの時代劇ででてくるお茶屋さんなどもいいかな、と思いながらも、
教室では構想すら決まらず、結局は我が家での作業となりました。
つい先日お団子を描いたばかりということもあり、
メインの場は、お団子をいただいている老婦人と孫娘、
赤い毛氈(もうせん)を敷いたお茶屋さん、
桜は散りごろ・・・というのもありかな、と。
細かくて申し訳ありませんが、いただいているのは、
孫娘は三色団子、老婦人はお茶(スマホではありませんぞよ)であります。
遠景の人物には文字通り“花より団子”丸出しの童を。
お休み處の“處”、時代劇を引きずり、どうしてもこの字を使いたく。
持参したモチーフの和傘と下駄、かろうじて上の絵に入れてもらいました。
結局、今昔ごちゃ混ぜの一枚に・・・ご寛恕下さいますよう。
お孫さんがお婆さんをいたわる様な感じで仲良く談笑と言った雰囲気が良く出ていると思います。
咲いている花、散り始めた花、地面を飾っている花に囲まれ楽しそうです。
一か所だけ近代的と言えば、後方のご家族一家の息子さんが団子をねだっている様子ですかね。
色合いも色々工夫されていて、明るさの中にも藁ぶき屋根の団子屋さんと桜の木によって落ち着いた感じが出ていると思います。
藤田まことのテレビドラマ「てなもんや三度笠」にいつも出てきてたイメージ、「お花見・お休み處」和傘と縁台、お団子にお茶・・・。
日本の原風景なのでしょう、見るだけで安心できる肩の凝らない絵、いいですね。