あ支者支の花さ支尓介利堂可佐このを能へ尓い万や志可者な久らん
あきはぎの花さきにけりたかさごのをのへにいまやしかはなくらん
秋萩の花咲きにけりたかさごの尾の上に今や鹿は鳴くらん
(寸松庵色紙 伝紀貫之筆 実物(13cm×12.5cm)をほぼ2倍に拡大・臨書)
あの猛暑も和らぎ、大分過ごしやすくなりました。
昨夜も、蝉の声から、虫の声に変わっていることに気づかされました。
さて今回は、紀貫之の . . . 本文を読む
なつ能よ盤ま多余飛那閑良あ希尓希梨 久毛のいつこに月可倶る羅ん
なつのよはまだよひながらあけにけり くものいづこに月かくるらん
夏の夜はまだ宵ながら明けにけり 雲のいづこに月隠るらん
(継色紙 伝小野道風筆 実物(色紙2枚 12.9cm×25.6cm)をほぼ2倍に格大・臨書)
先週の歌(文言はすこし違ったところあり)の色紙版です。
昨夏、クラブの展示会があり、生意気、不遜にも、小野東風の継 . . . 本文を読む
夏の夜八万多宵奈可ら明けぬるを雲濃いつこ尓月や登るら牟
夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいずこに月宿るらむ
(小倉百人一首 36番歌 清原深養父 高木厚人先生教本「大字かな入門」を臨書 半切)
この歌の作者 清原深養父(きよはらのふかやぶ)は平安中期の歌人で、清少納言の曾祖父とのことです。
この歌は、書に書かれることが多いのか、昨年の読売書法展、今年の毎日書道展でも見かけました。
実は、こ . . . 本文を読む
瀧の音八多盈て悲さし久那里ぬ連と名こ曽那可連弖な本支こ盈介れ
瀧の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ
(小倉百人一首55番歌 大納言公任 高木厚人先生教本「大字かな入門」を臨書 半切)
恥ずかしながら、ここまで何枚か百人一首の臨書をさせていただきました。
これを重ねていますと、7月20日付拙ブログで書きました、大字かなにおける
文字や文字群の大小・広狭・密度、墨の渇潤・濃淡、 . . . 本文を読む
朝本ら介有明の月と見流万て二よし野のさ登二婦連るしら雪
朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪
(小倉百人一首31番歌 坂上是則 高木厚人先生「大字かな入門」臨書)
あとしばらく書道の臨書をアップします。
先月30日、毎日書道展(国立新美術館)を見てきました。
日ごろからいろいろ教示してもらい今回も案内してくれた友人の、
そのまた高校以来の友人の方が、今回、本展[書友]に昇格なされ . . . 本文を読む