秘すれば花なり父・観阿弥の跡を継ぎ、能を大成させた世阿弥の言葉です。(半切1/2大)齋藤孝先生は、世阿弥のこの言葉について次のように解説しておられます。“「花」とは舞台の見せ場、さわりであり、観客が面白がるということだ。客の好みは千差万別だ。相手と状況に応じて打つ手を変えろ、工夫の秘密を悟らせるな、わからないように趣向を変化させよ、というのが世阿弥から後継者へのアドバイスだ。したがって . . . 本文を読む
夢幻泡影と書きました。(縦半切1/2大)“むげんほうよう”とも読むようです。いずれの四文字も消えてしまうことから、人生の儚さを表す熟語とのことです。信長が出陣するとき舞ったとされる幸若舞の「敦盛」が有名です。『・・・人間(じんかん)五十年、化天(けてん)のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり一度(ひとたび)生(しょう)を受け滅せぬもののあるべきか・・・』歴史専門サイト[レキシル] . . . 本文を読む
雲外蒼天と書きました。(縦半切1/2大)雲が無くなれば、蒼い(青い)空が拡がっているぐらいの意で、“苦労の後にはいいことがある”との励ましや再チャレンジの言葉となっているようです。シェークスピアの“嵐の中でも時は経つ”や一休禅師の“心配するな 何とかなる”にも通じましょう。書道としては久しぶりに漢字を書きました。去年の正月以来 . . . 本文を読む
(雪の降りけるを見て詠める)雪降れば木ごとに花ぞ咲きにける いづれを梅とわきて折らまし 友則(53cm×22㎝)(画像処理にてカラー等調整)高野切第一種と同じ筆者とされる大字和漢朗詠集切の拡大臨書を続けております。和漢朗詠集(本体)の“冬”の“雪”の項目の、「みよしのの山の白雪積もるらし・・・」(2023.12.18付拙ブログ)に続く一 . . . 本文を読む