今回は、水彩画を始めたばかりのころ、透明水彩の“透明”というのに興奮しながら描いた、
風景ものをアップさせていただきます。
4年前の丁度いまごろ、家内と山陰を旅しました。
大根島は、島根県の、鳥取との県境近くにある、中海という湖に浮かぶ島です。
その島にあるに由志園という風流な日本庭園。
そこの竜渓滝という、小ぶりながらも威風堂々の滝。
岩の表面に“べったりとへばりつくように”流れ落ちる白い滝 . . . 本文を読む
木々全体はまだ色づき始めたばかりですが、落ち葉となると結構、色をつけてきたようです。
落ち葉の一葉々々は、それぞれに持ち味があり、自己主張があり、それぞれの美しさがあると感じます。
今回は、近くの公園や裏山の散歩道から拾ってきたものを描きました。
この落ち葉を集めながら感じたこと、それは落ち葉を描くにしても、
道沿いに集まった落ち葉、
川の淀みに漂う落ち葉、
まさに枝から落ちようとする落 . . . 本文を読む
ある雨の日の、夜に入る直前の夕暮れどき、
すぐ近くの遊歩道での光景です。
まだ空の青さは残り、これも路面に。
街路の灯はついたばかり。
昼でもない、夜でもない、どちらもが混在する時機。
ぼんやりした色はあるけど、その色を捉えるのは、非常にむずかしい。
そんな条件ながら、路面上の反射光と傘の色が輝きあう、
このタイミングならではの、一瞬の世界にチャレンジしてみました。
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なかなか味な名前の、ハツユキ(初雪)カズラ。
先日近くを散歩していたら、どこかのお宅の玄関口で、
新芽鮮やかなハツユキカズラが目にとまりました。
秋という季節がら、どうしても、紅葉したり、散ったりする木々が目につきます。
一方で、当たり前のことですが、秋の期間も色んな植物は生長を続けています。
そのシンボル的なものが、ハツユキカズラの美しい新芽、というところでしょうか。
どうやら、このカズラ、 . . . 本文を読む
多摩川も実に多くの方々が絵にされているようです。
四季折々に、流域の各所がポイントになるのでしょう。
数十年にわたり、もっぱら多摩川を描かれ、本まで出されている方もいらっしゃるようです。
今の我が家(川崎市)から、川沿いの登戸まで10キロもありません。
この絵も同地付近から下流を眺めた光景です。
10年ちょっと前まで住んでいたのも、川を挟んだ対岸の狛江市。
身近に感じる川です。
秋の日を一杯に . . . 本文を読む
先週木曜日(10月7日)、柴崎春通先生の個展「アイルランド紀行」を見に行ってきました。
水彩画とアクリル画が30点弱。どの作品も素晴らしく、感動と刺激をいただいてきました。
当方、せっかくのこととて厚かましくも、
今自分は芥川龍之介の「蜜柑」という短編小説(エッセー?)にでてくる
「心を躍らすばかり暖な日の色に染まっている蜜柑」を絵にしてみたい旨を。
すると先生から静物の描き方について、貴重 . . . 本文を読む
富士山にも先月25日に初冠雪があったとか。
これから、一挙に秋も深まることでしょう。
富士山は、東西南北いずれの方向からも眺めたことはあります。
それぞれの方向にそれぞれの見どころがあると思います。
では、絵としてはどの方向からのものが多いでしょうか。
詳しく調べたわけではありませんが、近年、絵画の販売店などに並べられているそれは、
北方向からの富士山が圧倒的に多いように感じます。
この方向か . . . 本文を読む
桃、栗とアップしましたので、今度は柿といきましょう。
青木光一の歌で「柿の木坂の家」というのがあります。
幼いころ育った我が家にも数本の柿の木があり、
故郷を離れてからも、この歌を聴くたびに、当時の光景を思い浮かべたことでした。
春には 柿の花が咲き 秋には 柿の実が熟れる
柿の木坂は 駅まで三里 思い出すなァ ふる里のョ
乗合バスの 悲しい別れ
“乗合バス”、これまた何とも . . . 本文を読む
突然秋が来たかと思うと、あっという間に日々深まっているようにみえます。
自然の、早い移ろいについていくには、描くテーマもペース・アップです。
昨日裏山を散策しましたら、栗がもう終わろうとしていました。
その早さにいささかびっくり。
そこでその栗を。
小林一茶の俳句に、
拾われぬ 栗の見事よ 大きさよ
というのがあります。
結構有名な句のようで、ネットでいろいろ調べてみました。
一茶が . . . 本文を読む