古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

近くにスーパー オープン(うな重を描きました)(ユダヤの行動原理とこれからの日本 ロスチャイルド家の登場による世界規模での活動開始その2)

2024-12-02 06:59:31 | 静物(魚)
先日、すぐ近くに新しいスーパー がオープンしました。
チラシに誘われて初日に行きましたら、さすがに気前よく値引きしていました。
その中での目玉商品の一つがウナギのかば焼き、他店の通常値の半分近くで、
早速我が家の夕餉に。
日頃はめったに買わない(買ってもらえない)ご馳走、
スーパー同士の競争原理に、ありがたや!ありがたや!であります。


【補記】

「ユダヤの行動原理とこれからの日本」を続けております。
前回に引き続きロスチャイルド家について勉強で、
今回はほぼ全面的に、林千勝氏の「THE ROTHSCHILD」(経営科学出版)を
参考にさせていただきました。

全体目次 10.28付 拙ブログによります

第3章 目次
第3章 【近代】ロスチャイルド家の登場によるユダヤの世界規模での活動開始
     第1節 ロスチャイルド家初代 マイアー
     第2節 ロスチャイルド・ロンドン家数代
        第1款 ロンドン家初代 ネイサン
                             [N・Mロスチャイルド&サンズ銀行創設]
                    [ロスチャイルド家による国債発行]
      [アメリカ中央銀行に食指]

           第2款 ロンドン家2代 ライオネル
                            [代理人をもってアメリカ進出を始める]
                                            [イングランド銀行を中央銀行化 ポンドが世界通貨へ]
                     [ユダヤ人・デイズレーリが首相へ]
    [マルクス・共産党宣言]
           [アメリカ南北戦争への関り]
                  [日本の開国・明治維新への関り]

-以下、今回ー

                                       第3款 ロンドン家3代ナサニエル・アルフレッド兄弟
   [金本位制導入を主導]
 [日露戦争への関り]
[連邦準備制度とWWⅠ]

         第4款 ロンドン家4代 ウォルター
                                              [ユダヤ主導でロシア革命 世界初の共産主義国家]
[バルフォア宣言]
              [WWⅠ後残されたこと]


第3章 【近代】ロスチャイルド家の登場によるユダヤの世界規模での活動開始

第3款 ロンドン家第3代ナサニエル(活動時期1,874年~1,915年)アルフレッド(1,869年~1,918年)兄弟

[金本位制導入を主導]
19世紀後半、アメリカにはロシアでの大虐殺(ポグロム)を逃れたユダヤ人移民が
大量に流れ込む(19世紀末で60万人)。
アメリカにおいては、ジェイコブ・シフ(後に日本も日露戦争で支援受け)が、
ロスチャイルド家のアメリカにおける総支配人的な地位につき、
彼の主導で、ドイツ系ユダヤ人銀行の大連盟を作り、
アメリカ金融界におけるユダヤ人銀行の地位を不動のものにする。
アラスカで金鉱が発見されるとロスチャイルド系の財閥が支配を始めるとともに、
この時期、アメリカは第二次産業革命の時代に入り、
石油、石炭、製鉄、鉄道、自動車、電灯、電話など“人類の夢の国”とよばれたが、
それを支えたのはロスチャイルド家を中核とするイギリス資本。

この時期、石油王ロックフェラーも台頭し活動を始める。(財団設立は1913年)

ナサにエルは、南アフリカ(英領ケープ植民地)でのダイヤモンド・ラッシュ(1,871年)を主導するとともに
ダイヤモンドの販売のためのシンジケートを構築、世界のダイヤモンド支配体制を完成させる。
また南アフリカで金鉱が発見される(1,886年)と金鉱業に進出、世界最大の産金王となる。

1,893年不況時に、アメリカ政府は金準備が底をつき非常事態となるが、
オーガスト・ベルモントとロンドン家、更にはロスチャイルド家傘下のJ・P・モルガンが
ホワイトハウスに出向いてアメリカ合衆国を救う。

ロスチャイルド家は、前述の通り世界規模での金鉱を抑える一方、
金本位制」(各国の通貨はポンドに兌換)を主導してきていた。
ヨーロッパではドイツ(1,870年代前半)、フランス(78年)、ロシア(97年)、
そして日本(97年)など世界の多くが本制度を採っていたが、
1,900年には最後の大国アメリカも金本位制を採用し、
大西洋を越えたグローバルな通貨制度になり、
ロスチャイルド家は中央銀行中の中央銀行に。

このアメリカの金本位制採用に際しては、アメリカ国内にも
「アメリカ人民党」と呼ばれる反イギリス、反ユダヤ、反ロスチャイルドを掲げる勢力があり、
金本位制には反対していた。
しかし、1,896年の大統領選挙では、この金本位制に反対する対立候補を、
金本位に賛成するマッキンレーが、石油で財を成し始めていたロックフェラーの強烈に後押しを受けて当選、
1,900年に採用されることとなった。
ロックフェラー家としては、大統領選挙への初めての関りであり、同家財団の設立前のことである。

同じくこの時期、ロスチャイルド家をバックとする兵器産業(ヴィッカース社など)が台頭。

すでにこの時期、全米の有力新聞はユダヤ資本の影響下に。
(ニューヨーク・ヘラルド紙、ニューヨーク・タイムズ紙、ニューヨーク・イブニングポスト紙など)

[日露戦争への関り]

日露戦争(1,904~1,905年)では、高橋是清(日銀副総裁 ユダヤ担当)の尽力により、
日本の戦費合計19億円の内、外債8.8億円の半分以上を在米ユダヤ人シフらから援助受け。
シフは、ポグロム荒れ狂うロシアからアメリカへ逃れてくるユダヤ難民を支援し、
帝政ロシアの転覆を考えていた。
一方ロシア側もカスピ海のバクー油田の開発のため、
パリ取引所(パリ家側)から12億ルーブルの借款を。(ロスチャイルド側は双方にリスクヘッジ)
ツアー打倒を狙うレーニンら革命勢力は、日露戦争で勝利した日本に歓喜し祝賀文を。
また駐露大使館付武官明石元二郎大佐は革命前からレーニンらと共同して革命工作を行い、
その資金も在米ユダヤ人・シフからだと言われているとも。
ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世、“アカシ一人で日本軍20万人の働き”と。

要は、日露戦争とロシア革命は一体であった、と。
戦後(1,906年)、シフを日本に招き、明治天皇から勲一等旭日大綬章を贈る。

[FRB(連邦準備制度)創設とWWⅠ参戦]

大戦前の段階で、ロスチャイルド家の意向に沿う形で、外交、資本提携の分野で英仏露による対独包囲網が形成されていた。
そのうえで決定的なことは開戦前1,913年12月、
アメリカに「連邦準備制度」が創設されたこと。
時のアメリカ大統領はウィルソン、主導したのはいずれもロスチャイルド家系列の
ポール・ウォーバーグ、マンデル・ハウス大佐らとされる。
この創設には、同年創立したばかりのロックフェラー財団も加わった。
FRB(連邦準備制度)の創設のための秘密会議(モルガン所有のジキル島で)出席のメンバー7人は次の通り。
 ウォーバーグ家(ロスチャイルド家代理人)、JPモルガン商会、ロックフェラー系銀行、JPモルガン系銀行、
クーン・ローブ商会、共和党上院議員(通貨委員会委員長 ロックフェラー家縁者)、連邦政府財務省次官

アメリカの通貨ドルの発行権などを、
アメリカ政府ではなくロスチャイルド家等系列の英米の民間銀行が持つこととなった。
これをもってロスチャイルド家は念願のアメリカの中央銀行を支配し、
事実上ロスチャイルド家によるアメリカ支配が始まったことになる。

WWⅠは正にこの連邦準備制度の創設を待って1,914年7月開始された。

一方、戦費の資金提供の主役はアメリカとなり、
イギリスですらアメリから支援を受ける状態で、
国際金融ネットワークの体制が、
イギリスの、19世紀末からリードしてきたロンドン市場、金本位制、ポンドから、
アメリカに移り、ニューヨーク市場、連邦準備制度、基軸通貨ドルへと交代することとなる。

連邦準備制度は、WWⅠ間、イギリスをはじめとする諸国に250億ドルの資金提供をしたとのこと。
なおロスチャイルド家は、どの戦争も敵味方双方に融資したとされ、
WWⅠでも英仏を支援する一方、ドイツ帝国銀行にも支援している。

アメリカの「参戦」をウィルソン大統領にしかけたのも、ハウス大佐(ロスチャイルド家アメリカ代理人)で
各国シオニスト・ユダヤ人からの参戦要請があった、と。
参戦へのプロパガンダとして、在英米のユダヤ資本支配下のメデイアを駆使。
ドイツの無制限潜水艦戦をきっかけとして、対独宣戦布告(1,917.4)、参戦。
1,918年11月ドイツ降伏。

WWⅠ前(1,909年)にロスチャイルド家の影響下で「イギリス諜報機関」が作られた。
大戦間に拡充され、
MⅠ1(暗号)、MⅠ2(アメリカ、ソ連、中東など)、MⅠ3(東欧など)、MⅠ4(地図)、
MⅠ5(防諜)、MⅠ6(海外諜報)の体制へ。

アメリカCIAは、草創期からMⅠ5(防諜)、MⅠ6(海外諜報)の指導受け。


第4款 ロンドン家第4代 ウォルター(活動時期1,915.3~1,937年)

[ユダヤ主導でロシア革命 世界初の共産主義国家の成立]

ロシア革命(第1次1917年3月(露暦2月)ロマノフ王朝崩壊)
     (第2次同年11月(露暦10月)ソビエト政権樹立)
1881年に起こったロシアにおけるユダヤ人大虐殺(ポグロム)の反作用の側面も。
ロシア革命で共産主義なるものが初めて出現、その後の世界に大きな影響を与えることになる。
既述の通りこの思想を生んだマルクスは、
マルクスの祖母のいとこがロスチャイルド・ロンドン家創始者ネイサンの妻。
革命リーダー・レーニンは、ロシア人として育てられたが、
レーニンの母方の祖父がキリスト教に改宗したユダヤ人といわれている。
革命推進役ボルシェビキはじめ革命運動家の80%はユダヤ人とも。
革命への資金提供もユダヤ人を初めとする国際金融資本家たち。

但し、ロスチャイルド家が莫大な投資を行った鉄道もバクー油田も、
レーニンにより国有化され、借款も踏み倒されてしまい、飼い犬に手を噛まれた格好に。
後のシベリア出兵に繋がる。

なお、アメリカのロックフェラーは、1,915年以降、モルガン家ともども、
革命のボルシェビキを財政支援していたが、10月革命以降支援の度を強めた、と。
更にロックフェラーは、レーニン政権崩壊後のスターリン政権を、
そして共産主義国家・ソ連を長きにわたって支援した。
細部は次章(ロックフェラー関連)で述べる。

[バルフォア宣言]

WWⅠはそもそも、ドイツ、オーストリア=ハンガリー、オスマン帝国等の三国同盟国側と
イギリス、フランス、ロシア、イタリア、日本、のちにアメリカも加わった連合国側との戦い。

バルフォア宣言」は、WWⅠ末期(1,917.11)、イギリスがユダヤ人にパレスチナ国家建設を認めた宣言である。

イギリスは、それ以前に二つの秘密協定(註参照)を結んでいたが、
これらと矛盾する内容で、イギリスの三枚舌外交といわれた。
何やらややこしいが、イギリスが、
戦争相手のオスマン帝国、ともに戦うフランス、そして資金もとのユダヤ、
三者それぞれを相手に交わしていた密約。
これぞイギリスである。

[註] ☆フセイン・マクマホン協定:1,915~16年 
イギリスがアラブ側・オスマントルコと交わしていた密約で、
WWⅠ後のアラブ王国の独立承認の約束とフセインはオズマン帝国に反乱を起こす、とする内容。
フセインはアラブの実力者 マクマホンはイギリスの高等弁務官

 ☆サイクス・ピコ協定:1,916年
 イギリスがフランスと組んだ密約で、
オスマン帝国領の分割を定めるほか、パレスチナを国際管理地とする内容。
当初ロシアも加わっていたが、ロシア革命で離脱し本密約は反古になる。
WWⅠ後1,920年からオスマン帝国はイギリス、フランス両国の委任統治に。
サイクスはイギリスの政治家、ピコはフランスの外交官。


ウォルターは、1,917.11イギリス外相バルフォアから次の手紙を受け取る。

「親愛なるロスチャイルド卿 
政府を代表してユダヤ・シオニストの切望に共感の意を示す以下の宣言を閣議に提出し、
承認されましたこと、甚大なる喜びのうちにご報告申し上げます。
『陛下の政府は、パレスチナにユダヤ民族のナショナル・ホーム(郷土)の建設に賛同し、
(中略)政府はこの目標達成が促進されるよう最善の努力をするものである。』
この声明をあなたからシオニスト連盟に届けていただければ幸いです。

                  アーサー・ジェイムズ・バルフォア」

「パレスチナにユダヤ人郷土をつくる」との約束が
「ロスチャイルド卿宛ての手紙」の形で宣言、公開されたものになっている。
イギリス政府としては、ユダヤ国家建設を求めるシオニズムに賛同することにより、
パレスチナでの対オスマントルコ戦を有利にするとともに、
ロスチャイルド家に対し最大限の配慮をしたことに。
林千勝氏の著によれば、「バルフォア宣言」の要旨書きには
「ロスチャイルド家の王国としてイスラエルが建国されていく」と記されている。

本宣言により、世界中のユダヤ人が勇気づけられ、ユダヤ人のパレスチナへの移住も勢いづく。

WWⅠ後、パレスチナは当面国際連盟によりイギリスの委託統治とされ、
1,948年までの間にも多数のユダヤ人が入植を続け既成事実化する。
後にイギリスはWWⅡ直前の1,939.5にパレスチナ白書を出し、
事実上バルフォア宣言を撤回。

WWⅡ後の1,948年にイスラエルが建国され、
アラブ人難民が発生、パレスチナ問題は深刻化した。

[WWⅠ後残されたこと]

○WWⅠでの重要な出来事はいろいろあるだろうが、
初めて共産主義国家が出現した(既述)のほか、
次の三つは、いずれも章をあらためて記したい。

○ロックフェラー財団の登場と国際金融の中心がシティからウォール街へ
⇒第4章【近代】ロックフェラー財団の登場 2巨大財閥により世界的課題に

○ドイツの屈辱的敗戦
⇒第5章【近代】ショア―(ホロコースト)等によるユダヤ民族存亡の危機

○オスマン帝国の崩壊とイギリスによるアラブ諸国(パレスチナ含む)の支配
⇒第6章【現代】新生イスラエル国家の成立と中東の混迷


本章の主要な参考文献等

『THE ROTHSCHILD』(林千勝著)経営科学出版

(ネット関連)
『世界史の窓』(Y-History 教材工房)


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1 コメント

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Unknown (サガミの介)
2024-12-02 10:07:43
しばらく食べていない「うな丼」、美味しそう!
食べてすぐに描ける、美味しさをビジュアルに残せる、羨ましいです。
 ユダヤ最大の金脈、ロスチャイルド家、想像できない莫大な資産と資金を表も裏も駆使して世界を意のままに・・・。
戦う双方に資金を提供するリスクヘッジ、レーニン共産党への資金援助、などなど許されない思いが強く沸き上がります。
日露戦争への資金提供は知っていましたが、複雑な思いです。
ロックフェラー財団やらJPモルガンなど記憶に残っている名前が出てきて益々興味が出てきます。
次回もよろしくお願いします。
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