幾山河越えさりゆかば寂しさの 果てなむ国ぞ今日も旅ゆく(若山牧水)
幾山河こえさ利ゆ可ハ散悲しさの 盤て奈む久尓所けふも堂ひ遊久 (半切2/3大)
高木厚人先生の教本に則り(といえばのぼせ上がり過ぎですが)、
最初の鉛筆によるデザイン構成から、
集字、選字などなど一応の手順を経つつ(あくまで一応です)、
最後の書きあげまで、
はじめて、その全てを自分で書いてみました。
私にとっては今年を締め . . . 本文を読む
再び 書と絵による「祇園精舎の・・・」です。
前回(2週間前)使用してみた“ずんぐり隈どり筆”を、今回は普通の“仮名用小筆”を使った、という芸のないものであります。
今一納得しない出来ですが、やはり字にゆったり感が出ていないからでしょう。
意を用いたことは、鐘の音の流れの方向です。
画面左下のお寺から右上方向に向かって、
バックの雲のながれや、各行の文字数を右ほど多くしたり、字体は行書風で右肩上 . . . 本文を読む
ふるさとの山にむかひていふことなし ふるさとの山は有難きかな(石川啄木)(半切2/3大)
上下のブロックに分ける技法は、桑田三舟先生の教本(書の心 かなの美)から学びました。
今までの、半切等の作品では臨書や拡大臨書でしたが、
今回はブロックの中の選字や配列などは初めて自己流で行いました。
また上の句“不るさとの”、下の句“山ハ”を、前ブログで使用した「ずんぐり隈取り筆」で書いてみました。
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書と絵を共にかく場合、前回の刈干切り歌では、
その書体が、何か硬い表情で、もっとソフトな字が書けないものかと、思いあぐねておりました。
ふと机上の筆立に目をやると、一本のちょっと変わった筆が。
“隈取り筆”とあり、穂径10ミリ 穂長15ミリの太くてずんぐりした筆、税込¥410とも。
主に水墨画のボカシなどに使うほか、絵手紙にも使うようで、数年前、家内が絵手紙教室で使っていたもののようです。
書は . . . 本文を読む