もう少し本阿弥切古今集を続けさせていただきます。
てもふれて月日へ尓介るしら万ゆ見 お幾ふしよるはものをこ所於も遍
てもふれで月日へにけるしらまゆみ おきふしよるはものをこそおもへ
手も触れで月日経にける白真弓 起き伏し夜はものをこそ想へ
本阿弥切古今集から 紀貫之
原本(縦16.7cm 2行書き)を半切(同135cm)に拡大・臨書
書道での見せ場は右下の“介るしら万ゆ”のところでしょう。 . . . 本文を読む
くれなゐ尓不利てつヽ那くなみ多尓者 多もとのみこそいろ万さ利け礼
くれなゐにふりてつつなくなみだには たもとのみこそいろまさりけれ
紅に振り出つヽ泣く涙には 袂のみこそ色まさりけれ
本阿弥切古今集から 貫之
原本(縦16.7cm 2行書き)を半切(同135cm)に拡大・臨書
このお手本の見せ場は、書き出し“くれない”と右下“那く”部分でしょうか。
でもここを引き立たせるには、特に、左の行の . . . 本文を読む
本阿弥切を続けます。
遊免遅尓も露や於久ら无よもす可ら かよへる曽ての日遅て可者可ぬ
ゆめちにも露やおくらんよもすがら かよへるそでのひちてかはかぬ
夢路にも露や置くらむ夜もすがら 通へる袖の漬ちて乾かぬ(漬づの意は下に)
本阿弥切から 題知らず
原本(縦16.7cm 2行書き)を半切(同135cm)に拡大・臨書
本歌にも、前ブログで記しました、本阿弥切の特徴(太細、曲直、横幅の広い字 . . . 本文を読む
久々に半切大の大きい書に向かいあっています。
本阿弥切古今集を拡大・臨書したものです。
こと尓い帝ヽい者ぬ者可利曾み那せ可八 し多尓可よ日てこ悲し幾もの越
ことにいでていはぬばかりぞみなせかは したにかよいてこひしきものを
言に出でて言はぬばかりぞ水無瀬川 下に通ひて恋しきものを
本阿弥切古今集から 友則
原本(縦16.7cm 2行書き)を半切(同135cm)に拡大・臨書
自分が持っている本 . . . 本文を読む