健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

お酒による社会的損失は4兆円!?

2012-02-10 08:30:20 | 研究
アルコールの飲み過ぎによる社会的損失が年間4兆1483億円に達するということが発表されました(YOMIURI ONLINE)。肝硬変の40%、浴槽での溺死の34%などがアルコールに起因するとする米国の研究を参考にして、2008年の人口動態統計や患者調査のデータで推計、アルコールの飲み過ぎによる社会的損失を計算したようです。飲み過ぎで、脳卒中、がんなどの病気やけがの患者が計24万6000人、死者が3万5000人増えたと考えられそうです。また、治療に1兆226億円かかり、69歳まで生きた場合に受け取れた賃金1兆762億円を失ったと見積もったということです。働いている人でも男性の5・9%、女性の1・7%が「人間関係にひびが入った」「二日酔いで仕事を休む」などの飲酒による問題を抱えていたと言うことも明らかになったそうです。こうした問題で労働生産性が21%低下するとの研究があり、損失は1兆9700億円と見積もられているようです。さらに、飲酒交通事故なども考慮した結果、総額は、たばこの社会的な損失(5兆~7兆円)にほぼ匹敵したというものです。

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