健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ビフィズス菌で副作用抑制

2012-02-23 08:30:02 | 研究
先日、ビフィズス菌を使って抗がん剤の副作用を大幅に抑える新薬を開発したというニュースが報道されました。ビフィズス菌と言うとヨーグルトをイメージしてしまいますね。この新薬は、薬効を患部に効果的に届けるドラッグデリバリーシステム(DDS)という技術を活用するそうです。ビフィズス菌が低酸素状態を好む点と、がんの患部が低酸素状態になっている点に着目したものだそうです。治療の対象は胃がんなどの固形がんで、〈1〉がん患者に新薬を静脈注射する〈2〉ビフィズス菌の作用で新薬ががん患部に集積する〈3〉新薬と組み合わせて初めて抗がん作用を発揮する抗がん剤を口から飲む(経口摂取)〈4〉がん患部のみで抗がん作用を発揮する――ことになるそうです。もちろん、動物実験で効果を確認済みで、3月にも米国で臨床試験を始めるということです。3年半程度をかけて新薬をがん患者60人に投与し、人体への有効性や安全性を確認する予定だそうです。
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