健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

トランス脂肪酸はあまり気にしなくても・・・・・?

2012-02-26 08:30:14 | 研究
過剰摂取で心疾患のリスクが高まるとされるトランス脂肪酸について、内閣府食品安全委員会の専門調査会は「通常の食生活では健康への影響は小さい」として、国内での規制は不要とする内容の評価書をまとめたそうです(YOMIURI ONLINE)。トランス脂肪酸は動脈硬化などを起こす悪玉コレステロールを増やし、予防効果のある善玉コレステロールを減らす作用があるとされています。世界保健機関(WHO)はトランス脂肪酸の摂取量を総エネルギー摂取量の1%未満とする目標基準を設け、欧米を中心に規制の動きが広がっています。日本でも過剰摂取への不安や規制を求める声が出ていることから、リスク評価を実施したところ、多くの日本人の摂取量は1%未満だと結論付けたものです。しかし、脂肪の多い食事をしている人は摂取量が基準を超過する可能性があるので気をつける必要があるとし、製造業者に対しては食品中の含有量を減らす努力を続けるよう求めているようです。ちなみに、食品成分中のトランス脂肪酸の表示義務化は先送りされているので、どの程度含まれているか一般消費者は分かりません。
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