健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

心筋梗塞で損傷した心筋を再生

2012-02-16 08:30:36 | 研究
先日、心臓発作を起こした患者から心筋のもとになる幹細胞を採取、培養したうえで心臓に戻し、心筋を再生する臨床試験に成功したというニュースが報道されました。この臨床試験は、シダーズ・サイナイ心臓研究所(カリフォルニア州)とジョンズホプキンス大学病院(メリーランド州)で17人の患者を対象に行われたものだそうです。患者の首の静脈からカテーテルを挿入して心臓組織の小片を採取し、そこから幹細胞を単離したようです。そして、その幹細胞を1200万~2500万個に増やしてから、冠動脈から移植したようです。治療後1年で、心筋の損傷部が半分に縮小する効果があったそうです。心筋組織は壊死すると再生は難しいと考えられてきました。しかし、この方法を利用すれば、今後心臓発作を起こした患者の治療法が変わる可能性があると期待されています。
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