健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

アルファ線を使った薬剤開発

2016-03-31 08:30:32 | 研究
放射線医学などの水準向上を目指して4月に発足する国立研究開発法人「量子科学技術研究開発機構」が、放射線の一種「アルファ線」でがん細胞を「狙い撃ち」にする転移がんの治療薬開発を始めるそうです(YOMIURI ONLINE)。アルファ線を使った薬剤開発は国内に例がないそうで、2022年度までの臨床研究開始を目指すそうです。新薬は、アルファ線を放出する物質に、がん細胞だけに集まる性質を持たせるというもののようで、基本的には静脈から注射し、血流に乗って全身に運ばれることを想定しているようです。放射線の照射を受けると、がん細胞だけでなく、正常な細胞も傷ついてしまいますが、アルファ線は体内での放出距離が約10マイクロ・メートル(細胞約1個分)と短く、体内に取り込んでも正常な細胞を傷つけにくい特徴があるそうです。
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