アトピー性皮膚炎などに処方される保湿剤が美容目的に使われている疑いがあるとして、厚生労働省は、医師の処方に制限をかける検討を始めたそうです(YOMIURI ONLINE)。不適切な使用を減らし医療費の抑制につなげる狙いがあり、中央社会保険医療協議会に提案したそうです。対象の保湿剤は皮膚の乾燥症状などを治療する「ヒルドイド」や、その後発医薬品。ヒルドイドは25グラム入りの塗り薬が1本約590円で、患者の支払額は3割負担で約180円となるそうです。厚労省によると、4本以内の処方がほとんどだが、50本を超えたケースもあったというのです。近年インターネットや雑誌で、肌が若返ると紹介され、使用が広がっているそうです。この保湿剤はかゆみ止めの薬などと一緒に処方されるケースが多いそうです。しかし健康保険組合連合会が124健保組合の加入者のレセプトで調べたところ、25~54歳における単独での処方額は2016年9月までの2年間で、男性の1・1億円に対し、女性が約5倍の5・6億円に上ったそうです。処方制限では、処方可能な数を制限したり、単独での処方を保険から外したりする案が検討されているそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20171102-OYT1T50005.html
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