2016~17年のインフルエンザ流行時に予防接種の効果があったのはわずか5人に1人に過ぎず、今年も同様の効果しか上がらないだろうとする論文がPNASに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。論文によると、2016~17年にはH3N2型(A香港型)の変異型インフルエンザが流行したが、鶏卵を利用して大量生産されたインフルエンザワクチンはこの変異型に対応しておらず、予防接種の効果があった割合はわずか20~30%にとどまったというもの。インフルエンザのワクチンとは、不活化させたインフルエンザ病原体の表面にあるタンパクを浄化したもの。これを接種することで免疫システムの準備を整え、新たな病原体が侵入した際に対抗できるようにする。現在人々に接種されている2017年のワクチンは2016年と同じH3N2型(A香港型)で、もし今シーズンもH3N2型が流行すれば、また予防が困難な年になるだろうということです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3149529
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