甘いものをまずく、苦いものをおいしく感じさせるように脳を操作する方法を発見したとする研究結果が、Natureに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、「偏桃体」と呼ばれる脳の部位に着目。そこにある「スイッチ」を操作し、甘味を実験用マウスの嫌いな味に変え、苦味を好きな味に変える方法を発見。偏桃体は、人の脳の側頭葉にある左右一対のアーモンド大の器官で、恐怖や快楽などの感情を司るほか、動機付け、生存本能、ストレス処理などにも関与することが知られている部位です。また、偏桃体は大脳皮質の味覚野に直接つながっていることが過去の研究で明らかになっていたそうです。今回の研究では、偏桃体には大脳皮質の味覚野と同様に甘味を感受する部位と苦味を感受する部位がそれぞれ独立して存在することが明らかに。マウス実験では、これらの脳部位を個別に操作し、その結果として生じる行動の変化を観察。偏桃体の甘味部位や苦味部位につながるニューロン接続を人工的に活性化するためにレーザー光刺激を用いたそうです。肥満症治療に有望な道を開く成果ということです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3177332
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