狙った遺伝子を改変する「ゲノム編集」技術を活用し、芽などに毒を含まないジャガイモの商用化につながる手法が開発されたそうです(YOMIURI ONLINE)。来年度にも野外での試験栽培を始め、5年以内の商用化を目指すそうです。ゲノム編集による品種改良は、人工的に作った外来遺伝子を細胞核に導入し、作物の遺伝子を改変する手法が主流。こうした作物が他の野生種と交雑すると生物の多様性が失われるとの指摘もあり、国内で販売するには、生態系への影響の調査が必要となるなど制約が。外来遺伝子が細胞核に入らなくても、ゲノム編集が起こるケースがあることに着目。ゲノム編集が起こった作物のうち、外来遺伝子が組み込まれていないものだけを選ぶ手法を考案。この手法でジャガイモの毒の合成に関わる遺伝子を働かないようにした結果、毒の含有量は1割以下に減ったそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20180621-OYT1T50022.html
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