アフリカの西部と東部にそれぞれ生息するオナガザル科のグリーンモンキーとベルベットモンキーは350万年前に進化経路が分岐したが、危険に直面した際に発する生得的鳴き声が共通していることが明らかになったそうです(AFPBB NEWS)。Nature Ecology & Evolutionに掲載された研究結果によると、人間を含む霊長類が脅威に対してどのように反応するかを明らかにしただけでなく、言語の構成要素自体の解明のヒントも示しているということです。東アフリカのサバンナに生息するベルベットモンキーは、ヒョウ、ヘビ、ワシという3種類の主な天敵を発見すると、天敵に応じて3種類の鳴き声を使い分けるそうです。仲間の鳴き声を聞いたサルは脅威の存在が見えなくても、ヒョウを知らせる鳴き声が聞こえたら急いで木に登る、ヘビの場合は身動きせずに2本足で立つ、ワシの場合は空を見渡すと同時に避難場所を探すというように、鳴き声の種類に応じた行動を取るそうです。その様子はまるで見張り役が「動くな、ヘビだ!」や「地面から離れろ、ヒョウだ」と叫んでいるかのようにもみえるそうです。
https://www.afpbb.com/articles/-/3227175
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