健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

若返り酵素

2019-06-24 08:30:50 | 研究
若いマウスの血液に含まれる特定の酵素を老いたマウスに注射すると、身体機能の低下が抑えられ、寿命が延びるなどの効果が確認できたとする研究論文が発表されたそうです(読売新聞オンライン)。この酵素は「eNAMPT」と呼ばれ、体内の脂肪組織で作られ、血中を巡っているそうです。研究では比較的高齢のマウス(人間で50~60歳代)と若いマウス(同20~30歳代)で、血中の酵素の量を比較。高齢マウスではオスで3割、メスで7割減少し、血中量が少ないほど余命が短い傾向があったそうです。人間の男性13人(30~80歳代)で調べたところ、この酵素が加齢とともに減少していたそうです。さらに、若いマウスから取り出した酵素を高齢マウス12匹(人間で70~80歳代)に3か月投与すると、投与しないマウスより毛づやが良くなり、動きも活発になったそうで、寿命は最大で約16%延びたということです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20190614-OYT1T50196/
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