イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

若手の成長

2007-12-24 21:58:56 | イーグルス
 去年プレイオフで敗れた@NO戦は38-23で圧倒しました、序盤ターンオーバーやロングパスなどでリードを許す場面も有りましたが内容では圧倒しています。

 プロボウル級のRB2人を欠いた事でラン17回パス45回と事実上パスだけでオフェンスを組み立てる事になった割に、15ヤード前後のミドルゾーンで完全フリーのターゲットが居たりと自慢のDB陣のカバーが緩く見えたのは懸念材料です。リードを奪った為に一発だけは貰わないような安全策を取ったと言えなくは無いのですが、RBが健在でランを織り込まれていたならば38点取っても安心出来なかったかもしれません。
 この試合良かったのは3巡ルーキーのStewart BradleyがTakeo Spikesの代役としてWLBのスターターでプレイし1サック1INTと活躍しました、まあINTはSheldon Brownのハードヒットでこぼしたボールに飛びついたものでカバーが良かったわけではないですし、サックも伝家の宝刀ファイアブリッツで事実上3人同時にQBに届いていたものなのですが、それでも将来を期待されているBradleyのスターターデビューとしては素晴らしい試合になりました。Cris Gocong,Omar Gaitherの2人目コンビも急成長していますし、肩の怪我から復帰してくれるであろうSpikesと4人で十分にLBは賄えそうです。
 残念なのがJuqua Thomasがここ数試合良い所無しに終わっています。反対側のTrent Coleが素晴らしいプレイを続けて注意を引き付けている事を考えればかなり楽な状態でプレイしている筈なのですがサックが伸びませんし、QBに襲い掛かる場面がほとんど有りません。スターターでプレイするにはサイズが無さ過ぎるのかスタミナ切れを起こしているように見えます。Javon Kearseの放出は確定的ですし、Darren HowardもパスラッシュDTとしての起用している事を考えればDEの補強が必要になるでしょう。2巡ルーキーVicter Abiamiriが最終戦スターターで出てくる事を期待します。
 そして来シーズンを考える上でチーム最大の補強ポイントになりそうなニッケルCBでJoselio Hansonが成長してきています、ただしランディフェンスとブリッツだけ・・・。オープンでの1対1のタックルは堅実ですし、CBブリッツは素晴らしいスピードでQBに襲い掛かります。ただ5-8しかない為にパスカバーと言う点では狙われたら終わりに近いミスマッチを簡単に作られてしまいますし、スターターが怪我した時の代役としては計算できません。それでもJim Johnsonの戦術的にはHansonのような選手は合っているでしょう、2年契約が終わりFAになりますが契約延長しておきたいところです。同時に6フィート以上の大型CBを補強できればCB陣は良くなるでしょう。

 オフェンスではDonovan McNabbが良い時に戻りつつあります。NOディフェンスの要であるCB Mike McKenzieが試合開始後すぐに怪我で退場した事が大きく影響しているのは間違いないのですが、今年全く出なかった15ヤード程度のパスを次々に投げ込んでいます。ファンブルはしましたがスクランブルから40ヤードのランも出ましたし完全復活まであと少しと言う印象です。今シーズン限りで放出するという話は付いて回るのでしょうが、この試合を見てしまえばそんな事を言う人は居なくなるでしょう。
 Shawn Andrewsの代役Max Jean-Gillesですが、可もなく不可もなくというプレイをこの試合も続けました、バックアップとしてはそれなりに計算できる選手にはなってくれそうです。
 初スターター(実質2試合目)の5巡ルーキーBrent Celekはブロック力はやはり不足していますが、ミドルに出てパスが取れる事はアピールしました。オフシーズンにパワーアップ出来れば(このタイプのTEはそれが出来ない事が多いのですが)L.J Smithが抜けたとしてもそれなりに計算できるTEとしてスターターで使えるかもしれません。
 3番手以降のWR陣は混沌としています。Hank Baskettは去年の輝きを失ってしまいました、6-4のサイズが有るのですが(McNabb不調のせいで)密集でパスを受ける事が出来て居ません。Jason AvantはミドルでニッケルCBを振り切る動きを見せるのですが、スターター級のCBに付かれると何も出来なくなります。そしてGreg Lewisは5番手扱いなのですがこれら若手よりも起用された時には良い仕事をしています。Reggie BrownとKevin Curtisのスターターコンビは決して悪くありません、3番手を固定できるようになってくれるとオフェンスが良くなるのですが・・・。

 怪我人続出のNOを圧倒しました、戦力的に勝って当たり前の状態でしたからそれ程勝った事に意味は有りません。それでも来シーズンを見た時に期待の持てる若手が出てきたと言う意味で素晴らしい一戦になりました。
 来週勝つと負けるでドラフト順位が4-5個変わりそうです、McNabb復活はこの試合でアピールできましたし来週はKevin Kolbに先発させても良いような気がします。

残り2試合

2007-12-24 00:57:21 | イーグルス
 なんか良く分からないうちに終わってしまいそうな2007シーズンもあと2試合、今週は去年のプレイオフで負けている@NO戦です。

 ハンデは3点NO有利
 USA Today 2-6
 ESPN 3-5 
 TSN 4-6 
 若干NO有利ですが、ほぼ互角と考えて良いでしょう。

 去年はランディフェンスの弱さを突かれてボールを支配され続けたのですが、今日の試合ではRB陣が壊滅状態ですし去年と同じ展開にはならないでしょう。2試合欠場しているReggie Bushはどうやら間に合わないようですしAaron Steckerも練習を休んでいます。プレイオフの望みが有るNOですし多少の無理をしてでも2人のうちどちらかは試合に出してくる筈です。それでも万全でないのは間違いありませんし、強化されたランディフェンスで去年の二の舞にはならないで済むでしょう。
 パスディフェンスですが、長身Marques Colstonをどう押さえるのかとスロットレシーバー対策が焦点です。TE陣も怪我が多いです、Lito Sheppardが1対1でマークできるでしょうし、ColstonをSheldon BrownとSでダブルチームすれば大怪我はしないで済むのではないかと思います、問題はニッケルDBになるでしょう。
 オフェンスの駒が欠けてしまっている事を考えればそれ程点を取られる気はしません。

 Shawn Andrewsは欠場濃厚ですが、プレイする可能性も有るようですが怪我が多いのですから無理をする必要は有りません、Max Jean-Gillesを試す良い機会と考えます。強力なDEコンビですがTRAとJon Runyanが簡単に破られはしないと思います、問題はルーキーBrent Celekにブロックさせるように仕向けてきた場合に何が出来るのかでしょう、Runyanが当然フォローするでしょうが、Andrews不在でインサイドもヘルプしなければなりません、Celekが簡単に抜かれるようだとランパス両面で影響が出ます。
 Brian Westbrookのラン、Donovan McNabbからのパスはマッチアップを見れば爆発もしないでしょうし全く押さえられる事も無いと予想します。ロングパスを放り込むようなオフェンスを(通らなくても)する事が出来るならばある程度点は取れると思います。

 怪我人を考慮すれば戦力的には有利でしょう、勝っても何も変わらないのですがこういう状態の試合を落とし続けたのが今の成績に繋がっています。勝てる時に勝つと言う当たり前の事を思い出す試合にして欲しいです。