ゆっくりでもいいから乗り越えて欲しい

　キャンプに参加していなかったShawn Andrewsの病名はうつ病でした。ダイエットのきっかけになったとされている親友の突然死ですが、太りすぎの親友の死を見て痩せなければ死ぬと自らを脅迫して痩せたそうです。ダイエットした事は素晴らしかったのですが、精神的に圧迫され続ける日々を過ごし続けていたようです。去年もトレーナーや専門医が問題ないと後押しした右足の怪我を再起不能だと言い続けたり精神面の弱さは指摘されていました、その時にすでにうつ病を発症していたのだろうと思われます。
　精神科医の治療も最近になるまで受けていなかったようです。これはAndrewsを責めてはいけないでしょう、精神病は自ら自覚するのが難しいようですし自分で病状を理解しコントロールしていると思い込んでしまい他人に知らせるのが遅れる事がよく有るようですから。
　今週中に精神科医に診断を受けてチームに合流すると言われています、チームメイトは出来うる限りの支援をするから早くみんなの所に来て欲しいとメッセージを送っているようですし、1人で悩むよりは仲間と共に過ごしたほうが安全でしょう。
　トレーニングをほとんどしていなかったのに335ポンドのベスト体重を維持しているそうです、太ったら死ぬと脅迫しているから太れなかったのかもしれません。トレーニングしないで体重が変わらないのは食べなかっただけでしょう、筋肉は落ちて取り戻すのに時間が掛かると考えたほうが良さそうです。当面は精神面のケアと体を作り直すの事になるでしょうし、無理なダイエット（健康と言う意味ではこれ以上太ったらまずいのですが）を続ける精神的負担から開放するために引退する可能性も有るのではないかと思います。
　
　Andrews個人としても大問題なのですが、チームにとっても大問題です。ここ2年スターターが怪我をした時に代役を務めたのはScott YoungとMax Jean-Gilles、Winston Justiceの3人だけです。YoungはOTAを欠席して以来干され気味です、TRA、Jon Runyanが欠席する日にはLGのファーストチームに入っては居ますが53人枠に残るのは難しいでしょう。JusticeもLT>RT>RGと降格し続け、ベテラン休養日にはRTのファーストチームに入っています。そしてGillesはAndrewsの代わりにRGのファーストチームです。
　簡単に言うと、実戦で失格と評価されて若手にイスを譲るようにコンバートされた中堅がファーストチームに入り、チャンスを与えられているはずのルーキー達が上がってきていないと言う事です。バックアップの弱さ、経験不足は致命的です、そしてTRA,Runyanは怪我が多くシーズン全ての試合に出場するのは難しいです。1人欠いただけでもう穴を埋める事が出来ない状態は昨シーズンTodd Herremansが膝の手術を受けられずに怪我をしたままシーズン戦い続けた事でも明らかで、改善する為にドラフトで3人指名してデプスの厚みを増そうとしたのでしょうが結果が出ていません。
　Andrewsが間に合ったならば、OG/OT全てのポジションで使えるHerremansを怪我人の穴埋めに使えます。しかし、間に合わないようだと1人欠けたら即シーズン終了になりかねません。Andy Reidの生命線だったOLがアキレス腱になってしまいそうです。

　書いている途中にふと思い出したのですが、CINにフランチャイズ指名を受けていた兄弟のStacy Andrewsが一緒にプレイしたいと言っていました、深い意味は無いだろうと思っていたのですが病気に気が付いていたのかもしれません。シーズン中はチームメイトが助けになるでしょうが、オフシーズンはAndrewsの家族と共に治療の手助けをして欲しいと思います。