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勝てる試合を落としました

2008-09-16 19:35:30 | イーグルス
 レギュラーシーズン第2週のマンデーナイトゲーム@DAL戦は37-41で負け1勝1敗になりました。

 勝っていてもおかしくない試合ではありました。しかし、Brian Westbrookのランを止める事に専念しパスはある程度仕方が無いディフェンスを引いたDAL相手には通用した物の、パスを投げるしかない場面を打開できないままに終わりました。逆にMarion Barberが機能し始めたとたんにディフェンスが崩れた事が敗因でしょう。結局、どんなにパスを投げていてもランが止まると全てが止まるのは変わっていないと言う事です。
 
 まず、この試合目立ったのはWestbrookへのスクリーンがまったく出なかった事です、ここまでスクリーンをロスさせられたのは始めて見ました。この事からもWestbrookを抑える事を重視し続けていたのは明らかでしょう。18回で52ヤードに抑えられています、Shawn Andrewsがいつの間にか試合から消え、公式には出場していない事になっていますがMax Jean-GillesがRGに入っていました。同時にランが全く出なくなりました、後半逃げ切れなかったのはこの事も大きく影響しています。
 FB Tony Huntは良くも無く悪くも無くと言う感じなのですが、ランが欲しい時にランを確実に出すようなブロックは出来ません。ボールキャリーが出来るRB上がりをFBに入れているメリットを活かすようなランも無いですし、これならば常に3WRや2TEを使った方がぜんぜん良いと思います。ゴールライン前のダイブではDan KleckoをFBで使ってますし、Huntの存在意義を見出す事が出来ません。

 Donovan McNabbはスクランブルも出ましたし、今週も調子は悪くありませんでした。最後サックで終わってしまったのは、また劣勢に弱いと言われる事になるのでしょうが、レシーバーの質を考えればパスに絞られた時にカバレッジサックを浴びてしまうのは仕方が無いと考えます。37回で25回成功、281ヤード1TDの数字は悪くありません。それにランを出す為にZach Thomasの後ろを狙う10ヤード程度のパスのキャッチミスが多く、しっかり取っていればオフェンス全体がもっと楽だったはずです。

 DeSean Jacksonはこの試合も6回110ヤードと活躍しました、ただエンドゾーン前で踊りだす馬鹿なプレイは2度としてはなりません・・・。CBではなくSが相手だったのですが、スピードでぶっちぎるプレイも見せてくれましたし、Reggie Brown,Kevin Curtis両方帰ってきてもスターターは譲らずに居座る事になりそうです。
 WestbrookのTDレシーブでJason Avant,Hank Baskettをブロックに使ったスクリーンはブロック上手の2人を上手く使ったプレイでした。

 OLは良く頑張っていました、特にDeMarcus Wareを最後まで完封したTRAは勝てばこの試合の隠れたMVPだったと思います。途中から出てきたGillesですが、パスプロテクトはともかく、ランブロックでは存在感がありませんしAndrewsの代役としては役不足です。


 ディフェンスはブリッツを入れずにカバーしていました、そして後半入れ始めた所をBarberのスクリーンで捌かれてしまい消極的になってしまいました。前半は課題だったドロー気味のランもしっかり止めていたのですが、T.OとJason Wittenに再三ロングパスを投げられた結果 壁の横から漏れるのを防いでいたSの上がりが無くなり突破されるようになってしまいました。

 結局、サイズとスピードを兼ね備えたTEをマーク出来るDBは存在しないままですし、T.Oのようなプロボウル級のWR相手の時にダブルチームでサポートが出来るSも居ないままだた事はアキレス腱として残っています。ダイムパッケージにSean Considineを使うのかはJim Johnsonに精神検査を受けさせたくなるほどに理解できません、この試合でも遺憾なくTDプレゼンターの仕事を果たしていました・・・。
 Brian Dawkinsも本当にパスカバーが出来なくなりました、そしてそんなDawkinsにT,.Oとの1対1を指示するゴールライン前のアサイメントも理解できません。これまでカバー下手なSSの代わりにTEのマークも担当してきましたが、もうTE相手でもスピードで離されていますし引退する時期が来たのかもしれません(SSとしてランストップさせる分にはまだまだやれるとは思います)

 DBが勝負出来ないだけのレシーバーが相手なのに、なぜかブリッツを仕掛ける事無く4メンラッシュを続けました。第3Qの勝負どころでスクリーンにやられたのは影響したのでしょうが、サードダウンロングでブリッツを入れないのは理解に苦しみます。結局Trent Cole以外のDLではプレッシャーを掛けられないのですから、サードダウンだけでもブリッツを使うべきでしょう。
 同時に、Victor Abiamiriが居ない事の影響も感じます。本当ならばCole,Darren Howard,Abiamiri,Chris ClemonsとDEを4人パスラッシュ時には並べるプランを持っていたはずなのですが、Abiamiriは手首骨折でで晩遅れ、Clemonsもふくらはぎの怪我でここまでの所チームに貢献していません。Howardは頑張っていましたが、インサイドからのプレッシャーを増やす必要が有ります。Brodrick Bunkleyの調子が上がって来ることを期待します。

 リターンTDは中央を簡単に割られてしまっています、人数を増やしてパワープレイに出られるとあっさり寄り切られる場面が有るかと思えば、スピードに付いていけなかったりと何が悪いのか良くわからない(全部が悪いのでしょうけど)状態です。結果4点差ですし、あれが無ければと思ってしまいます。


 McNabbのいい加減なハンドオフ、DeSeanのふざけたプレイ、Considineの必殺技炸裂などなど、4点差だけにこのプレイだけ無ければ勝てたかもしれない、そう思ってしまう試合でした。アウエイでパワーランク1位のDAL相手に良い勝負が出来た事は収穫ですが、勝てた試合を落としたのは大きく影響するでしょう。勝敗と言う面でも、リードを守りきれない不安を持ちながらプレイすると言う面でも。