イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

外に振られると弱いのですよ

2009-11-10 22:48:00 | イーグルス
 DAL戦の怪我人で検査の結果待ちなのはAkeem Jordanで、膝の捻挫と骨にも異常があるようですが、IR入りするほどの怪我ではないと見られています。
 他はJason PetersがOAK戦と同じ箇所を傷めました、後半プレイしていたので致命傷では無いとは思いますがDonovan McNabbの背後を守れないと判断されるとロングパスが使えなくなりオフェンスの幅が狭まります。Todd Herremansをバックアップで用意するのはKing Dunlapを使うより良い選択なのは確実ですが、OGでランブロック強化を狙うのかOTでパスプロテクトを重視させるのか、足首の手術から復帰したばかりで試合に出ながら体を作り直しているHerremansを2箇所で準備させるのは重荷のような気もします。
 欠場中にVictor AbiamiriとKevin Curtisが練習に復帰する予定です、Brian Westbrookも今度こそ復帰出来るようです。Cris Gocongも練習に参加する予定ですし、JordanがSD戦出れない場合開幕時のスターターが全員居なくなる非常事態にはならずに済みそうです。が、JordanはSD戦無理だと思いますしMoise FokouがWLBに入る事になるのでしょうね・・・

 
 DAL戦の戦犯がFokouなのは誰の目にも明らかです。プレシーズンゲームからLBでもSTでもボールの無い所で反則を繰り返していました、全く同じ事を繰り返しただけですし驚く事ではありません。状況判断が下手で、自分の事しか見れなくなるのでしょう。良く言えばアグレッシブなのでしょうが、結果として味方の足を引っ張り続けています。本来Andy Reidが1番嫌うタイプの選手ですし、仕方なく使っているのだと推測しますが、次戦で繰り返すようならば干される事になるでしょう。
 ただ、もう1人のバックアップLB Tracy Whiteも試合後半にモーションに付いていこうとして味方とぶつかっています(52に見えたのですが、53かもしれません)ST専用ですし、LBとして使ったの自体が間違っていました。
 Jeremiah Trotterも全く役に立っていませんし、Jordanの怪我が長引くようならば今直ぐにFA市場から補強しなければなりません。キャンプに参加していた事もあるRocky BoimanがFA市場に居ますし、TBの守護神Derrick Brooksもまだどことも契約していません。システムを考えればBoimanを呼ぶのがシーズン中の緊急補強としては現実的かもしれません。

 Sheldon Brownがポンプアップフェイクに引っかかってTDを許しましたが、パスラッシュ不足を狙い打たれたのも原因でしょう。DeSeanが先週やったようなパターンですし、あれはCBがマンツーマンで守りきるのは結構難しいです。その後Sが2人タックルし損ねた方が気になりました。
 まあ、予想通りなのですが、Jason Wittenには8回投げて7回成功と良いようにやられました。何度も同じ事を書いていますが、なんでパスラッシュが掛かりQBがポケットから逃げ出した後にQBの前とTEの2箇所ががら空きになってしまうのでしょうねえ。7回で43ヤードですし、Wittenを狙ったパスと言うよりも、困ったから投げたパスを通され続けています。Witherspoonの加入もプロボウル級TE対策と言う意味では役に立っていないのはシステムに欠陥が有るのでしょう、頑張って43ヤードに抑えたのかもしれませんけれど・・・
 そして、スクリーンからのロングゲインも減りません。ワンギャップでDEが自らOTに組み付きに行くのでスクリーンを出されると簡単に開くのですよね。ランを止める事を最優先しているので仕方が無いのでしょうし、これだけ何度やられても対策を取らないのですから狙うのは当然です。
 
 LBが万全だった去年もTEフリーパスでスクリーンからのロングゲインにロールアウトしたQBの前が開く、この3つは致命的な欠陥でした。そう考えると怪我人でぼろぼろのLB陣にこれ以上を求めるのは無理なのかもしれません。サードダウンだけで良いからパスラッシュの仕方を変えてくれると少しは良くなると思いますが、DEを4人入れてDLを形成するパスラッシュ体型と言う工夫をしてこの結果なのですから改善される事は無いのでしょう。

 弱点だけを書き連ねていますが、サードダウンまで追い込んでもクリアされるのが問題なのであって、良く言えばランをしっかり止めてサードダウンロングを作る事には成功しています。つまらない反則を減らし、もう少し外に逃げられた時の反応が良くなれば(良くならないのですけどね)ディフェンスで勝てるチームになるはずです。

打つ手無し

2009-11-10 00:04:00 | イーグルス
 サンデーナイトゲームで行われたDAL戦は16-20で負け、5勝3敗で前半8試合を終える事になりました。

 オフェンスの機能不全が敗因なのですが、これまでの敗戦とは性質が大きく異なります。これまでのランが出ず縦に放り込んでは3&OUTを繰り返すのとは違い、ランを我慢強く出し、短いパスを繋ぎ、それでもオフェンスが進まない試合でした。こう言うプレイコールをすれば負けないだろうと言う形での敗戦はショックです。
 Jason Petersの故障、第1Qのサック連発でロングパスを放棄してしまった事でDALディフェンスの欠点であるSを突く事が出来ない結果になりました。それでも、LeSean McCoyとLeonard Weaverで21回持たせて87ヤードと4ヤード稼いでいます、Petersの故障でこれまで見られなかった右側へのランを重点的に出した事は良かったのですが(DALのディフェンスを見ればこの方向がランディフェンス強いのにランが出ました)左側へのランを完全に放棄してしまいました。
 Donovan McNabbの2つのINTですが、最初のはキャッチミスでボールを弾いた物ですし、2つ目は最近多用しているJeremy Maclinの体を入れるルートを読まれました(若干短かったのも有りますが、あれを責めたらパスは投げられません)からMcNabbに責任は有りません。ただ、2つ目のパスが通っていればディープに投げる選択肢が復活したかもしれないだけに悔やまれるINTでした。

 Brian Westbrookの衰えが激しいのをDeSean Jacksonがカバーしてきた今シーズンですが、背後を守るPetersの故障でロングを全く投げれなかっただけでオフェンスの形を作れないのは問題です。強力なラン、判断力に優れるQBのパスと言うものではなく、ディープにWRを走らせてからショートを使うストレッチオフェンスなのでパスプロテクトが持たないと攻め手が無くなります。ディープが出て初めて機能するのが不安定なオフェンスの要因なのですが、この試合ではPeters故障が原因でディープに投げれませんでした。
 しかし、ランを我慢強く使い、これまでならば自暴自棄になってしまうであろう場面でMcNabbもよく我慢して投げ続けました。これでも進めなかったのは2009シーズンのオフェンス全体の手詰まりを意味します。どうすれば改善できるのかを半日考えたのですが、今年の場合は打つ手が見つかりません。

 去年はFBに大きな問題を抱えていた所にKyle Eckelを獲得し、リードブロックと3rd&1を改善する事でオフェンスが生まれ変わりました。今年の場合、Kevin Curtisの戦線離脱をルーキーMaclinが埋めています。1巡指名のルーキーと言う事でファンは評価していますが、正直相手から見れば普通のNo2WRでしかないですが・・・そしてRB陣もWestbrookは2度の手術で輝きを失い、これは今シーズン中に復活はしないと思います。スキルポジション全体で見れば十分に頑張っていますし、McNabbは良くも悪くも変わりありません。OLも良くは無いのですが、テコ入れをしなければならない程悪くはありません。と言うか、今から獲得出来る人材で大きな改善を見込めるはずもありません。唯一Stacy Andrewsの起用と言う手が残っていますが、たまに出てくるプレイで素晴らしい働きをしている訳ではありません。また、Jon Runyanの復帰もOL崩壊時のBUFですら契約しなかったのですから期待は出来ません。
 結果としてプレイコールが悪い、もっとランを使う(Weaverの起用も含めて)事とショートパスを使う事で改善出来ると言い続けて来ましたが、それでもオフェンスは改善されませんでした。もう打つ手が無い、そう言う気持ちです。

 去年のEclek加入のような形での改善は無いでしょう。これから良くなるとすればOLのPeters.Todd Herremansの怪我人2人が良くなる事しか有りません。シーズン中にそれが出来るかまで考えても先行きは暗いです。


 ロングパスが出れば圧勝、出なければジリ貧のオフェンスなのでこう言う接戦での負けはいつもの事と諦めるしかないのですが、この試合は負けた事以上にランが出て負けた事のダメージが大きいです。大金を支払って取ったOL2人が十分に働いていないですし、ドラフトを含めてフロントはオフェンス改善の手を打っているのですけれど、結果が出ません。