イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

ドラフトデイを見てきました

2015-02-07 13:40:00 | NFL
映画Draft Day見てきました。日本橋のTOHOシネマズで40人くらい入ってましたかね。終わった後SEAのGMが・・・みたいな話をしている声が聞こえましたし、NFLのシステムを知っている人が多く居たように感じました。


以下ネタバレ感想


  CLEの1巡7位+来年の1巡+再来年の1巡でSEAの1巡1位のトレード、これはRGネタなのでしょうけれど1巡1位確定のフランチャイズQB候補を取る出費で有れば酷いトレードではないと思います。
 次にそれを買い戻す1巡6位と1巡7位+来年のCLE1巡+再来年のCLE1巡+PRのトレード。これも1位候補を買い取る為ですし、映画の中でも言っていましたが、7ミリオン(1位と6位の4年間トータルでの年俸差)節約を考えればPR付けたって最初から1巡1位で指名したと思えばOKでしょう。
 問題なのは1巡6位を持つJACが2巡3個でトレードした事。一般的なJimmy Johnsonが作ったドラフトのバリューチャートで見ればお話にならないJACの一方的損のトレードになります(私はそれとは違うバリューチャートを参考にしてますけどね)JACを擁護すれば再建中のチームは2巡3個の方が立て直しには良い、と考えるしかないのですけれど、1位候補のQBが残っている時点で他チームからそれなりのオファーがJACに来るでしょうし、SEAがJACにオファーすれば1巡6位と7位+αのトレードが成立したでしょう・・・
 SEAに乗せられたCLE大逆転の為に何の前振りも無く一番不利なトレードをさせられるJACが一番の被害者ですね。


 1巡6位を持っているチームが1位確実のQBの調査をしていない。んなわけがないだろう。と、思うのですけれど、これは案外そう言うものかもしれません。能力の調査などは4年間の試合やシニアボウルなどにスカウティングコンバインと調査しても、怪我や人格面をどこまで手広くやるかはフロントの人員に限りが有るのですから6位まで落ちてこないだろう+怪我したけれどベテランQBが怪我から復帰予定だからQB要らない。だから、細かい調査はしない。なのかもしれません(そこでトレード受けちゃうのがバカな話なのですけれどね)

 誰の話だったのか忘れました(Ron Wolfだったと思いますが正確な記憶ではないです)ドラフトではなくFAの話なのですが、怪我や素行面の調査をしていない選手が急に解雇されてFA市場に出たとしても、調査が済むまでは飛びつかないのが鉄則。と言うインタビュー記事を読んだことが有ります。キャップ管理的に出されたとしても、怪我や年齢などなにか問題が無ければ出てこない訳ですからちゃんと調査しなければいけない。と言う事です。ドラフトも落ちてこないはずの大物が落ちてきて、それを下位でとって大成功と言うのも聞きます。ただ、それが性格や怪我のリスクを調査していてOKが出ていたのか、飛びついて成功したのか?これは分からないですけれどね。

 去年のEaglesのドラフト、1巡指名権で欲しかった選手は6人まで絞っていた。その6人のうち残った2人が目の前で次々と消えてしまった為にトレードダウンした、もう一回ダウンしたかったけれど相手が見つからなかったからMarcus Smithを指名した。どこまでが真実かは分かりませんが、地元誌などはこういう記事が載っていました。
 我々から見て、CBのDarqueze Dennardが残っているのになんでパスするのか?そう言う話をしていたのですけれど、上記した1巡候補6人の中にCBはCHIが指名したKyle Fullerしか入っていませんでした。スカウト陣はなんらかの問題点を見つけていたのか、システム上Eaglesには合わないと判断したのか指名せずにトレードダウンする事になりました。

 やっぱり、調査をしていないのに1位確実の大物指名をオーナーに指示されたとは言えトレードをしてしまった事はCLE側の大きな失敗。
 また、1位持っているSEAは友達居ないとか知っていてドラフト権売ったのではなくて、単純に1巡3個なら儲け物でトレードした訳ですよね、買い戻したのだから。1位持っていて、1位確実の大物の素行調査してないとかありえないです。嘘をごまかす癖の有るパーティ大好きのQBをこの先どう育てるのか?そこまで考えて見る映画じゃないですか・・・

 NFLを知っている人は面白いでしょう、逆に全く知らない人はNFLってこんなものかと単純に大逆転を楽しめるかもしれません。こんなふうにリアリティを検証しながら見るのには向きません、3チームのフロント全部間抜けすぎます・・・・・・

4-3に戻せば良いのに

2015-02-07 12:58:00 | イーグルス
 スターターは共に4-3向きですが能力の高いコンビ、バックアップも有望な若手が揃い補強無くオフシーズンを過ごしました。
 キャンプからプレシーズン、そしてシーズン序盤に怪我人が続発しましたが、デプスが一番厚いポジションと言う事でなんとか凌ぎきりました。



 DeMeco Ryans 8試合出場 8試合先発 アキレス腱断絶でIR入り
45タックル 36ソロ9アシスト 1INT 4PD

 基本は4-3MLBで3-4ILBでは小柄になるDeMecoですが、かなり慣れてきました。1対1のタックルは堅実ですし、リードブロックを捌くのも悪くない。問題はTEに対するショートエリアカバーになります。
 年齢と高年俸の契約最終年度、そして2度目のアキレス腱。解雇する理由はたくさん有ります。キャップ管理としてもトレードで来たのでゴーストサラリーが出ないですから切りやすい状態です。
 問題はリーダーとしての統率力の代役が居るのかどうか?もう一人のILB Mychal KendricksがリーダーとしてやれるのかもDeMecoの価値を上下させる要素になるでしょう。



 Mychal Kendricks 12試合出場 11試合先発
83タックル 62ソロ21アシスト 4サック 3PD

 4-3WLBが最適で3-4ILBだと5-11のサイズ不足が気になります。良い方向で見れば3-4ILBとしてのプレイでも縦横無尽に動き回るプレイを見せてくれます。
 ただ、3-4ILBとして使うとデメリットの方が大きいと考えます。と言うのは、TEをカバーする足は有ってもサイズが足りない事(6-4とマッチアップしたら5インチ差で13cm違う事になります)同時にOGやFBのリードブロックを捌く時、または前に出てランのギャップを塞ぐ時にフレームの小ささが問題になります。
 3-4だとどこで使うのかが難しいKendricksと契約延長するのか?するしかないのですけれど、上手に使うためにはDLがしっかりダブルチームを受け止めて自由に動かすスペースを作ってあげる必要があります。DLがレベルダウンした場合はデメリットの方が目立つようになるでしょう。



 Casey Matthews 16試合出場 11試合先発
53タックル 31ソロ22アシスト 1.5サック

 プレシーズンでもそれほど良いプレイをした訳でなく、Oregonじゃなかったら解雇。なんて事を言っていたのですが、怪我人続出でスターターに昇格すると、なんとか平均レベルのプレイをするようになりました。それでも、スターターとしてポジションを任せるような選手ではないですし、スターター経験の上積みが有るとも思えません。
 ルーキー時の契約が切れてUFAですが、再契約をするような選手ではないと思います。基本ST要員なのですから。



 Emmanuel Acho 14試合出場 2試合先発
31タックル 21ソロ10アシスト

 怪我人続出で先にスターターに昇格したのですが、プレイが安定せずにCaseyに抜かれてしまいました。その後はミスをしては交代を2人で繰り返していた印象です。
 Achoも4-3WLBでしょう、動きは軽いですがパワー不足からランプレイに弱点が有ります。ニッケルLBとしてST要員として使いみちは有りますが、スターターとしては計算出来ない選手と考えます。



 Najee Goode 1試合出場 胸の筋肉を傷めてIR入り

 ILB3番手なのですが、開幕戦で怪我をしてIR入りしました。タックルも良いですし、スターターの代役になる能力を持っていると考えています。
 ただし、GoodeとKendricksが並ぶのは軽すぎます。GoodeはKendricksのバックアップでDeMecoの代役ではないでしょう。怪我などで2-3試合組ませるならともかく、1年並べるのは相手に研究されランで攻められてしまう事になります。



 Brandon Hepburn DETをカット後PS入り

 2013年DETの7巡指名。1年目はIRで、今年はファイナルカットに残れず、PSとしてEaglesに拾われました。



 現在の状況
DeMeco Ryans 契約最終年度
Mychal Kendricks 4年契約の4年目
Najee Goode 3年契約の3年目(RFA)
Emmanuel Acho 2年契約の2年目(RFA)
Brandon Hepburn PSから2年契約

Casey Matthews 4年契約終了でUFA


 DeMecoとKendricksが揃って契約最終年度、怪我の穴を埋めたCaseyがUFAと再編成のオフになるかもしれませんし、来年までもう1年現状維持をする可能性もありそうです。
 DeMecoの高年俸とアキレス腱の怪我、怪我が開幕に間に合うのかの情報が現段階でありません。春のコンディションチェックの頃に情報が出てくるのでしょうけれど、リハビリに手間取るようならば解雇して入れ替えをする可能性が高くなるでしょう。
 Kencricksとの契約延長も判断が難しいです、放出は出来ませんが3-4向きでないのも事実ですし、大金を支払うのもFAにしてしまうのも勿体無い・・・
 バックアップの若手はもう1年使ってもRFAなどで引きとめ可能なのでそのままでしょう。



 スーパーボウルの試合後感想会で話をしたのですが、2014年のメンバーでなんで3-4やっているのか?4-3でも3-1-3でも完璧に機能するのに。と言う話を結構ながくやりました。

 4-3にするならば
DL Curry Logan Cox Cole
LB Barwin DeMeco Kendricks
DB Fletcher Allen Jenkins Cary
この布陣を基本にランプレイならCurryとThorntonの入れ替え、パスラッシュならLogan下げてGraham投入。こういう形でタレントの能力を100%発揮出来たはずです。
 3-1-3なら
DL Thornton Logan Cox
PRS               Cole
LB Barwin DeMeco Kendricks
DB Fletcher Allen Jenkins Cary
 ここもDLにCurryやGrahamを入れていく形でパスラッシュに対応できると考えています。

 つまり、TEのカバーも出来るBarwinをSLB、4-3のMLBでプロボウルに選ばれているDeMeco、動きの良さではトップクラスのKendricksをWLBで使う。これがLB陣のベストな配置でしょう。ColeをOLBで使う事もパスカバーで下げるだけ無駄遣いですし・・・
 Chipが3-4じゃなきゃダメと言い続け、4-3時代のタレントの整理が終わるのは(Cole,DeMecoの処理)このオフになるのか来年になるのか分かりません。オフェンスではQB以外のポジションが確実に年をとっていきます、のんびりやっている余裕は無いと思うのですけれどねえ。