イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

体制維持か変更か

2007-12-11 09:42:34 | イーグルス
 オーナーに絶大な支持を受け、チームの社長でもありサラリーキャップ管理責任者として選手・代理人との交渉を担当しているJon Bannerが來シーズンもHC Andy Reid,エースQB Donovan McNabbで行くとNYG戦の前に公表しています。

 家庭の問題を抱えているReidはコーチを引退するのではないかと噂されていますし、2シーズン連続でIR入りしすでに往年の脚力を失ってしまったMcNabbに対しても2巡指名でQBを指名した事から放出する準備を進めているのではないかと言われています。Bannerの発言はチーム内の不安を払拭する事を目的としているのでしょうし、去年McNabbのあとでチームを勝利に導いたJeff GarciaをMcNabbが復帰してもエースに据えるべきだと言う意見がチーム内で出てチームが分裂しかかった事を懸念しているのだと思います。
 コーチ陣で言えば長年DCとしてブリッツ重視のアグレッシブなスタイルを続けてきたJim Johnsonが今シーズンはブリッツを極端に減らしています、それを年齢から来る意欲の低下と見る人も居るようですしいつ引退してもおかしくない年齢でもあります。また去年オフェンスのプレイコールをReidから引く継いだあとBrian Westbrookを酷使する事でオフェンスの建て直しに成功したMarty Mornhinwegも今シーズンは奮いません。これもReidが家庭問題に時間と意識を奪われているのが影響していて、今の状態ではHCを続けるのは無理なのではないかとも言われています。そうなると次期HCを探さなければなりませんし、9年間ほぼ同じメンバーで固めてきたスタッフ・戦術の入れ替えをしなければならなくなります。大きな影響が出ますし、HCが替われば当然下り坂のMcNabbではなく別のQBに入れ替える事になるでしょう。
 今回の発言がReidの意思を汲んだものなのかは分かりません、BannerとReidが話し合って来年もコーチを続けると決定したわけではないでしょうし、余罪が見つかったようで裁判はまだ続いています。今シーズン僅差の負けを続けているのは指導力の低下も大きな影響で有ることは疑う余地もありませんし、家庭の問題を抱えたままHCの重責を担っていくのは無理な事は明らかです。Reidも來シーズン指揮を取るのかは考えているでしょうし、Bannerの発言を受けてどういう形の意思表示をするのか待たれます。

 McNabbを來シーズンもスターターで使うという話はReidよりも不安定です。QBをどう使うのかは球団社長の権限ではないですから。HCを変えるつもりは無いのだから、そのままReidがMcNabbを使う事になる。こういう事なのでしょうけれど、A.J Feeleyでもそこそこ戦える事が分かりましたし、2巡指名のKevin Kolbが次期エースとして使えると判断された場合には当然新旧交代をする事になります。もともと契約上来シーズン終了後に契約の見直しをするのではないかと言われていました、2009シーズン以降10ミリオン以上のキャップヒットになる契約ですから現状のMcNabbを考えれば払いすぎと言う事になります。4年8ミリオンのFeeley,4年6ミリオンのKolbと比べれば契約内容と言う意味でも不利です、McNabbをトレードする事でキャップに空きを作りつつ戦力補強が出来るのならば・・・と言うことが噂されるのも仕方が無い状態です。
 ただ、ACLからの復帰途上ですしシーズン当初と比べれば格段に動けるようになっています、2008シーズンの開幕には膝は完治しているでしょうから今の段階でMcNabbを見限るのは間違っているでしょう。McNabbをエースに据えて、Feeley,Kolbを確保しておくのがQB育成戦略として正しいと思います。

 Reidが続けるのならば、McNabbを今年放出する事は無いでしょう。そして、Reid,McNabbを続投させるのであればMornhinewgをOCから追い出すことが必要になります、どう考えてもMcNabbとMornhinwegの相性は良くないですから。お友達政権を作りたがるReidがこの決断をしてくれるとは思えませんし、HCとして迎えてくれるチームは無いでしょうし・・・・・。残り3試合は消化試合になってしまいましたし、來シーズンに向けての人事の話が出てきました、弱いチームはこういう不和を繰り返して弱くなっていくと言う道筋にはまりつつあります、なんとかして脱出して欲しいのですがそれにはReidがしっかりとしなければなりません。出来るだけ早く続投を公表してくれる事を期待します。

全てが空回り

2007-12-10 18:51:06 | イーグルス
 NYG戦は13-16で負け、ついに8敗目を喫してしまいました。すでにほとんどプレイオフの可能性は無くなっていましたが、8敗した事で本当にシーズンが終わりました。

 何が悪かったのかが分からないまま負ける、全て上手く行っているのに致命的な一箇所の欠点を突かれて負ける。この2つの負けパターンを繰り返し続ける今シーズンらしく、またもや僅差の負けとなりました。最後57ヤードのFGがサイドバーに当たって跳ね返されました、10センチ左ならばOTになっていたところでした。
 この試合もオフェンスはサードダウンが13回でクリアが僅か2回、ディフェンスはミスマッチが懸念されたPlaxico Burress に7回136ヤードとここさえ何とかなればと言う負け方でした。
 2試合ぶりに復帰したDonovan McNabbは数字上30回投げて20回成功、179ヤードの1TDとまずまずの数字となりました。しかし3rdダウンでは7回投げて2回の成功と成功率は酷いものですし、7回以外にスクランブルで逃げたがファーストダウンが取れない場面が2回、パスは通ったが届かなかったのが1回、パスは成功したものの反則で取り消しが1回これを全部足せば11回サードダウンで投げて(投げようとして)4回しかパスを通して居ません。試合全体のパス成功率が66,6%なのに、サードダウンでは36,3%に下がってしまいますつまりはBrian Westbrookのランを警戒しなければならない場面で21回投げて16回パスを成功させているのにパスしかないサードアンドロングが残った場合には全くパスが通っていないと言う事です。
 なぜそうなったのか、McNabb欠場中にA.J Feeleyが見せた10ヤード程度のパターンが全く見られず、レシーバーが全く空かない場面が続きました。Feeleyと組んだ時は走っているのですからレシーバーが走れないわけではありません、同じタイミングでMcNabbが投げれないから成功したパターンを走らせる事が出来ないと言う事です。ただ、シーズン前半は強いパスが行き過ぎて取れないだけで投げさせていましたからMcNabbが投げれないと言う訳では無い筈なのですけれど・・・。

 ディフェンスではTrent Coleが2サックしたものの、ダブルチームされるようになると沈黙しました。ブリッツをほとんど入れない為にダブルチームでバランスを崩す事が容易になってしまっています、反対側のJuqua ThomasかColeのすぐ隣のBrodrick Bunkleyがもう少し良いパスラッシュを見せるようにならないとColeさえダブルチームで止めておけば良いと言う事になってしまいます。NE戦で見せたCris Gocongを色々なポジションに入れてブリッツを警戒させる事が有効だと思うのですが、CBブリッツも見られませんでしたし消極的に写りました。
 Burressの高さに関してはもう何も言う事がありません、この試合Lito Sheppardが狙われていましたがSEA戦途中退場した膝の具合が良くなかったのでしょう、普段の動きではありませんでした。これはSheppardを責めるべきではありません、DBの負担を軽くする事が出来なかったパスラッシュに原因があります。

 ほんの少しづつずれたまま修正が出来ない試合が続きます、コーチ陣のエネルギーが低下しているようにも感じますし選手のストレスも感じます。ドラフトを考えればあと全敗でもいいのかもしれませんが、魂を失ってしまえば全てが終わってしまいます。5勝8敗になりましたがあと3試合全力で戦い少しでも良い形でシーズンを終えなければなりません。
 開幕前はスーパーへ挑戦する最後のシーズンになると予想しましたが、怪我で出遅れ負ける事でチームの中から腐っていくのを遠くから見るだけの寂しいシーズンになりました。Andy ReidとMcNabbに来年も任せると社長のJon Bannerは発言しましたが、逆に言えばまだプレイオフの望みが有る状態でこういう発言をしなければならないような緊急事態と言う事になります。

少し早いですが

2007-12-07 21:46:00 | イーグルス
 明日は用事があるので更新できそうにないので、少し早いですがNYG戦の予想をします。


 12サックを浴びて轟沈した前回のNYG戦は怪我人の多さを考えれば参考にできません、ワイルドカード争いの当該チームと言う以前に8敗した時点でシーズン終了でしょう、もう負けられません。

 ハンデは3点有利、ホームの3点を引けば互角と言う所でしょう。
 USA Today 4-4
 ESPN 2-2
 TSN 6-4
 解説者の予想もほぼ互角です。

 Donovan McNabbが足首の怪我から復帰します、12サックを浴びたあの試合ではラッシュから全く逃げることが出来ず蛇ににらまれた蛙のような状態でした。膝は大分良くなっていますが、2試合欠場した足首の怪我で動けないようだとその二の舞になってしまうかもしれません。ただ、あの時と違いTRAがMcNabbの背後を守りますからOsi Umenyioraに6サックを浴びるような事は無いでしょう。普通に考えれば背後の守りは良くなりましたし、あの時よりは動けるでしょうからMcNabbの良さを発揮する事が出来るはずです。NYG側はDB3人が怪我を負っていて、Sはスターター2人とも水木と連続して練習を休みました、パスラッシュが持てばロングパスで攻める事が出来るでしょう。
 ロングが出る状況になればBrian Westbrookが暴れまわる事が出来ます、対面になるMLB Antonio Pierceも怪我を負っていて欠場が予想されています、両SとMLBのスターターが欠場するとなればオープンに出るWestbrookに付いて来れる選手は居ないでしょう。ランが先でもパスが先でもディフェンスを切り崩す相乗効果が狙えますし、McNabbが普通に動けて、Westbrookが欠場するような事が無ければオフェンスはある程度点を取ってくれると考えます。問題はレッドゾーンでの決定力不足ですが、L.J Smithが帰ってきてから良くなっています、ショートヤードでのランが出るようになればもっと良くなるのですけどね。

 ディフェンスはここ数年変わらないPlaxico BurressとJeremy Shockeyに勝負所でパスを通されてしまうパターンから抜け出すのは難しそうです、サイズが無いのはもうどうにもなりません。これまであまり良いところの無いSinorice Mossですが、ニッケルバックに大穴が開くのは完全に分かりきっていますし、3WRセットからスピード勝負でロングパスを狙われるような危険が有ります。
 2試合欠場していたBrandon Jacobsはまだ腿の怪我が完治してしないようです、ランの脅威が無いとなればDLもパスラッシュに専念できますし、パスディフェンスにも良い影響が出るでしょう。最近サックが減っているTrent Coleに大暴れしてもらうチャンスがこの試合来そうな気がします。、

 McNabbの足首と右手の親指の怪我がある程度治っていれば点の取り合いでも勝負できるでしょう、ディフェンスが高さとニッケルバックの弱点を付かれると弱さを露呈するのが問題ですが、ホームですし前回の借りを返す試合にしてもらいたいです。

Duce引退

2007-12-07 07:58:49 | イーグルス
 Duce StaleyがEaglesのメンバーとして引退する事になりました。NYG戦のハーフタイムに引退セレモニーを行う事になっています。

 1997年の3巡指名としてEaglesに入団し、Charlie Garnerの怪我でチャンスを貰うとパワフルなインサイドランとWR顔負けのパスキャッチでオフェンスを牽引しました。WRをディープに走らせてディフェンスをストレッチしてからChad Lewisと2人にショート・ミドルで投げ込むオフェンススタイルを確立し4年連続NFC決勝に進む原動力になりましたが、Brian Westbrookの台頭と膝の怪我でチームを追われPITに移籍しましたが怪我に泣かされどことも契約していない状態でした。
 いざと言う時に1ヤードが取れない、ここぞと言う場面でぽろっと落とす印象が強いのですが、Staleyが居なければスーパーボウルへの道は開かれなかったでしょう、Staleyの全盛期とチームとしての全盛期が少しだけずれてしまっていたのが残念です。タックルを1-2ヤード引きずってでも前に進もうとする闘志溢れるプレイスタイルでファンに愛された選手でした、ボールを持てばDuuuuuceと声が掛かり、その声に乗ってチームの雰囲気を作る事の出来る貴重な存在でした。
 Eaglesの一員として引退する事になりました、TRA,Jon Runyan,Correll Buckhalter,Donovan McNabbにGreg Lewisくらいしかあの当事のメンバーは残っていないのを考えると新旧交代が激しい事を実感させられます。一つの時代が終わろうとしているのは事実ですし、今後も引退セレモニーが(セレモニーを行ってもらえるような大物の引退が)続くのでしょう。



 怪我が心配されたLito Sheppardは練習に復帰しました、ただ別メニューで軽い運動しかしていないようです。NYG戦には出場予定ですが本来の動きが出来るかは微妙な状態です。2試合欠場したMcNabbは練習に復帰していますし、Quintin MikellもSSのスターターに戻る事になりそうです。SEA戦を欠場したBrodrick Bunkleyも練習に参加しました、練習を欠席したのは万年膝痛のWestbrookだけですしWestbrookはいつものように試合には出てくるでしょう。
 Mikellが試合に出れる状態と判断した場合、Sean Considineの代わりにPSから昇格していたMarcus PaschalをPSに戻し、PSからPat McCoyを53人枠に引き上げる予定になっています。J.R ReedがSとして良い働きを見せている事よりも、ATLが53人枠としてMcCoyと接触した事が原因のようです。10人目のOLとして不必要宇多と私は考えているのですが、Winston Justiceの不甲斐無いプレイを見せられ、Max Jean-GillesやScott Youngも伸びてきませんしMcCoyをキープしておくのも悪くないかもしれません。低調な若手グループで最下位のMcCoyに大きな期待をしてはいけないのでしょうが、誰がいつ急成長するかは分かりませんし、3年目になれば1巡指名でもFA加入でも関係なく実力の有る選手にチャンスを与える事ができるでしょう、パワー不足で使い所が無いJusticeよりもRTとしてRunyanの後任になる可能性は高いかもしれません。

McNabb復帰

2007-12-05 10:29:30 | イーグルス
 3INTされましたがNEをあと一歩のところまで苦しめたA.J Feeleyでしたが、4INTを喫したSEA戦は勝つべき試合でした。足首と右手親指の怪我から復帰するDonovan McNabbにスターターを奪い返される事になります。

 ACLから復帰途上で往年の動きを失ってしまったMcNabbですが、シーズン中盤にかけてスクランブルからLBをカットで交わすような動きが出来るようになって来ました。ポケットの中で一歩目の足が出ずにサックを繰り返していた前半戦とくらべれば明らかに良くなっています。2試合欠場する事になった足首の怪我でまた動きが悪くなるかもしれませんが、膝の状態を考えれば2試合休んだ事は丁度良い休暇になったかもしれません。怪我をしたMIA戦でどこに投げているのか訳が分からない状態でしたが親指の怪我が原因だったようです、この怪我がどこまで回復しているのかも大きな影響を与える事になるでしょう、元々ショートパスの精度は低いですし。膝は回復傾向にありますし、足首を親指の怪我が治ってきているのならば、良いときのMcNabbが見れるかもしれません。
 2試合で7INTを奪われたFeeleyですが、やはりターゲットを見過ぎる点は問題です。1対1限定ならば抜いた瞬間を見極めて正確に投げ込む事ができるのですが、フリーカバーでサポートする選手が居れば格好の的になってしまいます。ゾーンカバーを読めないのはNFLのQBとして致命傷になりますし、良く言えば受け手に優しいパスはINTもし易い問う事になります。それでも2試合善戦はしました、バックアップとしてチームに居てくれる事は怪我の多いMcNabbをエースにしている事を考えれば素晴らしい事ですし、ルーキーKevin Kolbを育てるのにも一役買ってくれるでしょう。ただ、やはり良いバックアップでは有るがスターターにはなれないQBと言う評価を裏付ける結果に終わったFeeleyはこのままバックアップとして過ごす事になるのでしょう。
 SEA戦の敗北でMcNabb不要論というかFeeley期待論のトーンは下がるでしょう、McNabbにとってもやりやすい状態でチームに復帰する事になりました。Feeleyにバックアップとしてならば十分に能力が有る事が分かっただけでも2試合は無駄ではなかったと思います。

 出場予定だったSEA戦を欠場したBrodrick Bunkleyですが、膝の靭帯を痛めていて再検査を行いました、再検査でも新しい傷は見つからずに問題なしと診断されたようですが、出場しなかった事を見ると痛みが有るのかもしれません。NYG戦には復帰予定になっていますが、膝の靭帯で原因不明と言う事になるといつ復帰できるのかは分からないと考えた方が良いような気もします。
 2試合欠場中のQuintin Mikellはまだ膝の痛みが有るようです、治療が済めばSSのスターターに復帰する事になりますが、無理をさせるつもりはないようですしNYG戦での復帰はしないかもしれません。
 SEA戦後半に左膝を痛めて退場したLito Sheppardですが、検査の結果は良好だったようです。シーズン序盤に同じ左膝を痛めて5試合欠場しましたが、それとは違う箇所ではないかと見られているようです。練習にいつ復帰するのか、NYG戦に出るのかは未定です。

 久し振りに良いところを見せたCorrell Buckhalterですが、その後のプレイでイージーなスクリーンパスを落とすなどコーチ陣の信頼を得る事ができません。チームのパワーポイントである右オフタックルを抜けた30ヤードTDランはBuckhalterお得意のプレイですしもっとこのプレイを使うべきだと思います。なぜかBuckhalterをセットしておいてスクリーンを投げるのが多いのですが、Buckhalterはオフタックルを駆け抜けさせる事に味が有る選手ですし、使い方を間違えているように思えます。まあ、スクリーンも有る所を見せてからオフタックルを出すつもりが、スクリーンをポロポロ落とすから使えないだけかもしれませんが。