イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

嗅覚なのかシステムなのか

2010-08-19 02:41:00 | イーグルス
 日本時間で土曜日の朝9時からのプレシーズンゲーム第2戦になる@CIN戦、ファーストチームは前半終了まで出る予定です。相手のCINがホールオブフェイムゲームを戦っていてプレシーズン3試合目と仕上がりが早いですし少しハンデを負った状態での試合になりそうです。
 怪我人もほぼ全員練習に参加できているようで、CIN戦欠場決定はPUPから復帰したばかりのTodd HerremansとJamaal Jacksonに膝を痛めているNick ColeのOL3人、そしてAsante SamuelとMike Bellは使うかどうかは当日決めるようですがプレシーズンですし無理をさせずに欠場するのではないかと思います。


 先週はあっさり下がったNate AllenがどういうプレイをするのかがCIN戦の注目点です。特にセカンド・サードチームのS陣が去年同様に浅いゾーンから下がるのが遅れWRとCBがいつまでも1対1になってディープに一発を貰う悪癖を露呈しました。去年はルーキーVictor HarrisからベテランSean Jonesに代わってからはそう言う場面を見る事が減りました(反応しているけれど振り切られる場面は良く見ましたけれど)
 ブリッツがQBに届く時間を計算して、予定のタイミングで投げた時にINTできる様にプレイを作っているのがパスラッシュが届かず予想以上にディープに放られた。これが原因だとは思うのですが、なぜレシーバーがディープに入っていくのをFSが黙って見ているのか、これが理解できないのです。
 単純に嗅覚が鈍く、レシーバーに合わせて投げられる前に後ろに走り出す事が出来ない。もしかするとこれがHarrisをCBに戻した理由かもしれません。だとすれば最後方を守るFSの経験と嗅覚を持っていればそう簡単にはやられないでしょう、実際Brian Dawkinsはスピードが落ちても嗅覚でボールの来る場所に向かいました。
 システム的にミドルをFSに守らせて、WRがディープに入ったとしてもCBが責任を取らせる。これをシステムとして厳命した結果ディープがすかすかになったとするならばSean McDermottがブリッツを過信したのが原因になります。去年のブリッツは全然届かなかったですし、1枚入れてちょっとディレイっぽくもう1枚入れるような変に凝ったプレイをやったのもMcDermottの好みでしょう。
 AllenがDawkinsの後継者として最終ラインを死守出来るのか、ディフェンス建て直しに必要なパーツの1つをAllenが担う事になるのは間違い有りません。システムなのか個人技なのか、問題点を洗い出して開幕までに修正してくれる事を期待します。

キャンプ終了

2010-08-18 14:22:00 | イーグルス
 地元Penn State出身で去年CARにルーキーFAとして入団し、その後NYGのPSに少しだけ居たS Anthony Scirrottoと契約しました。S陣の相次ぐ怪我で練習に支障をきたすようになった為の緊急補強で53人枠に入れる為の契約では無いと思われます。6-0 202ポンドで2度Big10のファーストチームに選ばれている地元選手です、最近Penn State出身の選手を積極的にキャンプに呼んでいる(そしてあっさりカットする)のは客寄せなのか地元選手にチャンスを与えようとしているのかは分かりません。
 Jamaal JacksonとTodd HerremansがPUPからアクティブになりましたが、キャンプ中のPUPはロスター人数に数えるのでIR入りしたAntoine HarrisとカットしたKen Parrishの分枠が空いていた所での契約のようです。プレシーズンゲームが始まるとロスター枠ぎりぎりまで選手を置かなくなります(公式には8月31日に75人にして、開幕前に53人にするようになっています)キャンプも終りますし今週のCIN戦が終るともう少しカットされる選手が増えるでしょう。

 
 現地金曜日の@CIN戦に向かう為に公開練習はこれで終わりになり、試合の為の非公開練習を少しやってから移動して試合に臨みます。今年のキャンプは致命的な怪我人をほとんど出さずに済んだ点で素晴らしいものでした。例年よりもフルパッドでがつがつ当たる事が少ないように見えました(オフィシャルHPでの放送を見た印象なので、それ以外でやっていたのかもしれませんが)CIN戦後は普通にチーム施設での練習が続きますし、スターター陣は無理をしない適度で良いのかもしれません。
 
 PUPから復帰したTodd Herremansは練習に参加しても足の具合が悪くなる事も無く、開幕戦にまでには出場出来る状態に戻せると感じているようです。手術を受けた事も有りますし、去年も序盤戦足の怪我で休んでいましたから、無理をしないでゆっくりと回復を待ったのが練習復帰が遅れた一因でしょう。チームでも2番目に古いOLになりましたし、出遅れの影響は少ないはずです。


 Asante Samuelが腿の怪我を再発させて(再発させない為に?)練習を早退しているようです。試合でハードヒットをして調子がいいじゃないか、と思うと必ず怪我をしてしまうSamuelですし、適当に流してくれるくらいのほうが安心して見てられます。本人はこの年になって毎日全力で練習するのは無理、と笑って答えているそうなので軽症と思われます。

 
 ファーストチーム同士でゴールライン前10ヤードから始める練習でNate Allenが連続してDeSean JacksonとJ.J ArringtonにTDを奪われたようです。共にパスラッシュでKevin Kolbがポケットから出てプレイが崩れた後のパスだったようで、そこからTDを取られてしまうのはAllenの経験の無さが原因なのかゾーンカバーのシステムに問題が有るのかどちらかでしょう。
 去年もVictor Harrisがエンドゾーン内に何故か居ないでCBが1対1でディープを貰う場面が目立ちました(先週のJAC戦でも何度もやられました)Sの立ち位置と言うかカバーエリアが根本的に間違っていると思うのですが、修正できていないのは気がかりです。


 怪我が相次いでいるRB陣ですが、LeSean McCoyとMartell Mallettは練習に復帰しているようです、軽症で済んだと言う事でしょう。去年はゴールライン前専門で何故か使われたEldra Buckleyが練習で良くて53人枠に入るのは確定、と言う評価も目にします。McCoy,Leonard Warverのスターター陣にBuckleyが良いとなると、怪我で苦しんでいるMike Bellがカットされる可能性が出てくるかもしれません。CIN戦も欠場ですし、残るプレシーズンゲーム2試合で復帰する必要が有ります、サインボーナスがほとんど無い契約ですし、今カットすればほとんどお金を払わずに済みます・・・


RBとSに怪我が続きます

2010-08-17 07:46:00 | イーグルス
 Jamaal JacksonとTodd Herremans2人のアクティブリスト登録の為にKen Parrishをカットしプレシーズンゲーム緒戦で膝を痛めて退場したAntonio HarrisをIRリストに登録しました。同じ試合で膝を捻挫したQuintin Dempsは昨日の練習に部分参加していますが、一度に2人のSが怪我した事でFA市場からDBを獲得するかもしれません。
 スターターはQuintin MikellとNate Allenで確定しています、バックアップをルーキーKurt Coleman,Demps,CB兼任のVictor Harrisで争い、PS候補としてRyan Hamiltonが居ます。Harrisはずっと練習を休んでいて今日の練習からやっと復帰したそうですし出遅れていますが、去年FSのスターターを務めた時期がありますし実績では抜けています。
 Colemanは元気に動き回っているようですが、プレシーズン緒戦はカバーの遅れが目立ちました。ランサポートで評価が高い反面、パスカバーではNFLのレベルに達していないように見えます。SSで起用されれば(先日はFSでした)欠点が目立たないで済むのかもしれません。
 Dempsは本来Brian Dawkinsの後継者としてFSのスターターを務めるべき人材でした。が、去年のプレシーズンゲームでスターター失格と評価され、その後怪我をした事で完全にFS争いから脱落してシーズンを終えました。今年はMarlin JacksonとAllenの加入ですっかり影が薄くなり、リターナーとしての役割を合わせて53人枠に残れるか?と言う情勢のようです。
 この3人から2人が53人枠に残る事になるでしょう。Harris,Demps共に怪我を抱えている為に練習の人数が足りないと言う事でFA選手を数人呼んでワークアウトをしているようです。契約する気が有るのか、2人の怪我が良くなるまでのつなぎなのかは分かりませんけれど53人枠に入るような事は無いでしょう。

 と、書いた所でHarrisはCBで練習に復帰したようです。こうなると、Mikell.Allenのスターターコンビ、バックアップはColemanとDemosで確定でしょうか。


 WR補強の為にカットしたDE Eric Moncurと契約しました。DE陣は安泰の情勢でこの補強は意味が良く分かりません。6-1 232ポンドのDEですし、LBとして使うのかRicky Sappが良くないのかもしれません。


 太ももの怪我から練習に復帰したばかりのMike Bellがl今度は膝を痛めたようです。軽症で済んだようですが、また練習を休む事になりました。同時にLeSean McCoyが腿の怪我で練習を休んだ為にEldra Buckleyがファーストチームに入りました。CFL出身のMarrtell Maliettも怪我をしたようで、BuckleyとJ.J ArringtonしかRBが居ない状況です。
 Brian Westbrookと契約するのではないかと噂になったようですが、その可能性は低いようです。怪我人が開幕までに帰ってこれるのであれば、序列争いで混乱の元になる可能性が有る大物を入れたくないのでしょう。

 と思ったらSFと契約したそうです。

Parrishが勝ったんじゃなかったの?

2010-08-15 22:21:00 | イーグルス
 2010シーズンの幕開けを告げるプレシーズンゲーム緒戦から1日、早くもロスターに移動が有りました。
 STCのBobby Aprilが先日ファーストチーム扱いを表明したばかりのP Ken Parrishがカットされました。JAC戦では3回のパントで平均43ヤードと平均的な数字を残しました。TBが有った事はマイナスですが、ネット(リターンされた分を引いた実際に稼いだヤード)35.7ヤードの悪い数字はKRを含めてカバーチームが悪かったと思うのですけれどねえ。David Akersに代わりキックオフも担当していましたが、飛距離・滞空時間共に足りずに7回のリターンで平均32ヤードを返される事になりました。これもカバーチームに問題が有ったと思うのですが・・・


 PUPリストに載っていたTodd HerremansとJamaal Jacksonがアクティブなロスターに登録されました。Jamaalにとっては予想より早い復帰ですし、Herremansにとっては予想より遅い復帰になります。開幕にこの2人が間に合うかどうか、まだ不明ですがあと1月有りますし開幕時に去年と同じベストメンバーを組める可能性が出てきました。
 Stacy Andrewsがパスプロテクトはともかくランブロックではあまり良くなかったですし、JamaalをCに入れNick ColeをRGに戻す事の影響は小さくありません。またMax Jean-GillesからHerremansにLGが戻れば左側は更に強化されます。無難にパスプロテクトをこなした緒戦でしたが、ランブロックは平均点と評価するべき内容でした。OLの強化はチームの課題ですしスターター2人が練習に復帰した事は素晴らしい事です。

ファーストチームは良かったです

2010-08-14 20:00:00 | イーグルス
 プレシーズンゲームの緒戦はホームにJACを向かえ、ナイトゲームでしたが31度の暑さの中行われました。

 ファーストチームは素晴らしく、ディフェンスは3&OUTx2で何もさせずに終らせ、オフェンスも2シリーズ共にFGで得点しゴールライン前1ヤードからも跳ね返した所で第1Qを終えてセカンドチームに渡しました。2つのFGも片方は普通に取っていればTDパスの状況でしたし、良い出来でした。
 
 セカンドチームはMicheal Vickの独り相撲状態が今年も続きそうです。レギュラーシーズンにワンポイント起用される分には良いのですが、オフェンスを指揮してドライブを重ねるような能力がVickにはありません。スクランブルからファンブルロスト、ラッシュを交わして無理投げしてのINT、素晴らしいスクランブルにディープへのパスと良いも悪いも極端過ぎますし、もうワンポイントの飛び道具以上に成長する事は無いでしょう。
 セカンドチームディフェンスは縦一発のロングパスでTDを2つ連続で許しました。Sのカバーが遅いのも問題なのですが、CBの個人技に頼るシステムな以上QBに余裕を持たせたらやられるのは今年も変わらないようです。
 第4Qから出てきたサードチームですが、特筆するようなものはありません、ここからセカンドチームに昇格して53人枠を射止めるような大活躍をした選手は出ませんでした。 


良かった選手
 DeSean Jackson 5ヤードのアンダーニースからディフェンスを簡単に交わしてロングゲインにした最初のプレイ、これがKevin Kolbと組んで期待されるプレイになります。ミドルでのキャッチも簡単にマークを外していますし、これで怪我の影響があるとするならば今年も次元が違う運動能力を見せてくれるでしょう。

 Austin Howard LTのバックアップをKing Dunlapから奪ったのは伊達では有りませんでした。パスプロテクトでも安定感を見せましたし、ランブロックでは笛が鳴るまで相手を押さえ続ける執拗さとねじ伏せるパワーを見せてくれました。セカンド・サードチーム相手で勝利しました、練習ではDarryl Tappが相手ですし試合のほうが楽かもしれません。

 Riley Cooper イージーなキャッチミスも有りましたが、カットの鋭さでマークを振り切り、ディープでもマークを振り切っています。Hank BaskettとKelley Washingtonが怪我を負っていますし、WR4番手の座はCooperで決まりと言い切ってしまいたくなる活躍でした。

 Brandon Graham セカンドチームで対面を圧倒しました、どうもJAC側はスターターのRTが欠場中のようですしサードチームを相手にしていたかもしれません。相変わらずギャップコントロールが主任務でパスラッシュだけをやらせては貰えないのですが、ラッシュを掛ける時のスピードは1巡指名の期待に答えられる物を持っています。

 Asante Samuel クッションを多めに取ってショートを投げさせ、なぜかボールが行く時には背後から手を伸ばしている、説明出来ない動きは今年も健在です。腿の怪我が完治すればもっと良くなる事でしょう。

 ファーストチームディフェンス 連続完封で文句の言いようがないです。

良い所も悪い所も有った選手
 Kevin Kolb 出る時はスクランブルに出るだけの柔軟性が見られました。また、ファーストターゲットを見続けてダメなら投げ捨てるような2番手QB止まりのプレイから普通に3番手くらいまで見てから投げる余裕を持てるようになりました。ただ、反則などで1st20のような形になると、それを跳ね返すような特別な力(McNabbがそう言う点で異常な才能を持っていただけかもしれません)は無いです。また、ゴールライン前INT未遂のパスは棒立ちのLB目掛けて投げていますし判断の甘さも見られます。

 LeSean McCoy 抜ければ素晴らしい加速で10ヤード、止まる時はロスタックル、小型軽量タイプの宿命ですが安定感に欠けます。Kolbに変わった事で3ヤードヒッチのようなパスが増えるでしょう、そこからRACを稼げるのかが今後も課題です。

 Chad Hall 爆発的では有りませんし、特別なステップワークも持っていませんが平均的なリターンは期待できそうです。WRとしては縦へのストレッチ要員がDeSean1人ですし、デコイとして5番手WR争いに名を挙げるかもしれません。

 Trevard Lindley 全体的に良いカバーをしていました、特にショートゾーンではしっかりと付いていました。が、やはり手を出す必要の無い所で無駄に手を引っ掛けてホールディングを取られました。この癖を早く修正しなければなりません。

 Daniel Te'o-Nesheim この子は見る角度で太くも細くも見えるんですよね・・・思ったほどパワーは無いようですが予想以上にOLを処理した後の加速が良いです。ただ、ファーストチームのOLを処理する技術を得るのには時間が掛かるかもしれません。

悪かった選手
 Joselio Hanson 相手が快速Troy Williamsonだったとは言え、ダブルムーブで完全に千切られての70ヤードTDレシーブを許したのは大問題。遅い小型CBなんて使い所が無い。

 Dimitri Patterson 練習で褒められていたエンドゾーンまで縦にくっついていく動きでやられました。カバー技術に成長が見られません。

 ルーキーLB軍団 ミドルのパスカバーがすっかすかでした。ゾーンでもマンでも全く話にならない。