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TE/FB Emil Igwenagu

2012-05-11 07:30:00 | ドラフト
 ルーキーFAの紹介は1行で終わるかと思ったのですが、探すと色々と書いてあるものです。


 TE/FB Emil Igwenagu Massachusetts

 Massachusetts出身で2007年入学、レッドシャツで1年過ごしFBとしてデビューします、FBとTE兼任でその時のチーム事情でTEとしてスクリメージに並び、FBとしてリードブロックをし、FLとしてモーションしていたようです。
 シニアボウルでは主にFBとして練習をして、ブリッツのピック、リードブロック共に評価が高かったようです。


レッドシャツ
1年生 11試合出場 1レシーブ 16ヤード
2年生 11試合出場 24レシーブ 288ヤード 1TD
3年生 8試合出場 12レシーブ 142ヤード
4年生 11試合出場 38レシーブ 375ヤード 3TD

 スカウティングコンバインでは40ヤード4.83、ショートシャトル4.41、スリーコーン7.35、垂直跳び34インチ、幅跳び10フィート1インチ、ベンチプレス19回を記録しました。
 身長6-1 249ポンド 腕の長さは33インチ

 長所  長い腕を使ったブロック、腕の使い方が上手く1対1で相手を消す事ができる。
 組み付いた後の足の回転が良い、ブリッツを拾える。献身的なリーダー。

 短所  パスレシーブ後のRACはまったく期待出来ない。パスキャッチは上手くない。高さ・スピード共にLBからオープンになれない。

 シニアボウルで評価を上げたFLで、TEでスクリメージに付くサイズとパワーは無く、FBとしてNFLではプレイする事になる、と評価されています。

 試合の映像は個人もカレッジもほとんど無く、スカウティングコンバインのポジションドリルを見ました。とにかく硬い、膝も硬ければルート取りもカクカクしてます。パスキャッチも相当怪しいですし、NFLレベルではレシーバーとしては使えないでしょう。

 FBとして2番手TEとしてロスター争いをする事になります。共にライバルが大した事無いのですけれど、未完成と言う印象が強く、すぐに53人枠に入るような選手ではないと思います。

 発音はイグウェンオウグゥでオウの所にアクセントが来るようです。

RB Chris Polk

2012-05-10 04:04:00 | ドラフト
 ドラフトで指名した選手の紹介が一通り終わりました。ルーキーFAの選手については有名選手以外なかなかデータが無く、1行で終わりになる事も多いです。
 今年のルーキーFAの選手の中で、一人だけ別格の選手がいるので指名選手と同じように書いておきます。

 RB Chris Polk Washington

 California出身で2008年に入学レッドシャツ無しですが1年生はほとんど試合に出ませんでした。2年生から3年間スターターで3年生はPac10のセカンドチーム、4年生ではPac12のファーストチームに選ばれています。

1年生 2試合出場 ラン 20回 33ヤード 平均1.6ヤード
パス 1レシーブ 0ヤード
2年生 12試合出場 ラン 226回 1113ヤード 平均4.9ヤード 5TD
パス 25レシーブ 171ヤード
3年生 13試合出場 ラン 260回 1415ヤード 平均5.4ヤード 9TD
パス 22レシーブ 180ヤード
4年生 13試合出場 ラン 293回 1488ヤード 平均5.1ヤード 12TD
パス 31レシーブ 332ヤード 4TD

 スカウティングコンバインでは40ヤード4.57、ショートシャトル4.22、スリーコーン7.14、垂直跳び31インチ、幅跳び9フィート3インチを記録し、プロデイでは40ヤード4.47、ベンチプレス16回を記録しました。
 5-10 1/2で215ポンド、シニアボウルの時は224ポンドでプレイ時よりも落として計測した印象が有ります。
 2度肩の手術を受け、膝の内視鏡手術を1年前の春に受けています。

 長所  パワーと足の回転を併せ持つ。スクリメージを抜けるスピード。パスキャッチセンス。ファンブルが少ない。ハードワーカー。

 短所  トップスピードは平凡。縦に走るだけでカットを切るのは下手。怪我が多く、走る姿勢が高い。

 パスキャッチが上手いサードダウンバック、同時に横よりも縦に速い、WCOに向いているのか向いていないのか良く分かりません。

 試合を見た印象ですが、突っ立ったままタックルとタックルの間をなんとなく抜けていくスタイル。インサイドランナーと言うほどのパワーが無く、機敏さも無いのにインサイドを抜けるのですからどこが開くのかを読む勘が良いのでしょう。
 2-3巡候補としては身体能力に凄い所が無いように見えましたが、ゾーンブロックに合う選手だと思います。

7巡229位 RB Bryce Brown

2012-05-08 16:09:00 | ドラフト
 7巡229位 RB Bryce Brown Kansas State

 Kansas出身のBrownは高校時代4年間で7209ヤードのランで数々の高校オールアメリカンに選ばれました。高校1年生の時には40ヤード4.32を記録していると言う話も有ります。
 その後Tennessee大に進学します。1年生からバックアップRBとして出場します。しかし、2年生になる時に兄がいるKansas Stateに転校します。1年間転校の為に試合に出れず、去年2年生として1試合に出たところで足首の怪我をして、そのままチームを離れてしまい、最終的にはチームから追放されアーリーエントリーする事になりました。
 余りにも高校時代凄かった為に、大学進学時のリクルート合戦で舞い上がってしまったのかもしれません(Miami大からも誘われていて、その後発覚するNCAAの規定違反事件にも兄弟で絡んでいると報道されましたが、調査の結果無関係となっています)
 Miami大に居た兄がKC Stに転校するのを追う事になります、周囲に左右されやすいのかもしれません。

1年生 13試合出場 101回 460ヤード 3TD
転校によりレッドシャツ扱い
2年生 1試合出場 3回 16ヤード

 スカウティングコンバインには招待されず、プロデイでは40ヤード4.48、ショートシャトル4.20、スリーコーン7.04、垂直跳び34インチ、幅跳び9フィート9インチ、ベンチプレス22回を記録しました。
 身長5-11 1/2 223ポンド、腕の長さは30インチです。

 長所  高校時代の素晴らしい成績、サイズと筋力、スピードを併せ持つ。思い切りの良いワンカットランナー。スクリーンパスを受けた後の驚異的なスピード。

 短所  精神面の不安定さ。怪我への不安。ファンブルが多い。家族友人関係の致命的な問題。

 転校で試合に出れなかった1年間、怪我でチームを去った後の1年間、合計2年間をどう言う風に過ごしたのかのは分かりませんが、プロデイでの記録はスピード、俊敏、瞬発、パワーの各種目ともに現役選手としての数字を残しました。
 まじめにトレーニングをしてプロデイに来たと言う事でしょう。精神的な不安は残りますが、練習は嫌いじゃないのだと思います。


 KC State時代の映像が無かったのですが(わずか3プレイなので仕方ないですけど)Tennessee大でのプレイは有りました。スピード型ですが、内外両方のランプレイが出来ます。タックルされてからも足が動き続けて居ますし体の預け方も上手いので2ヤードくらい稼ぐ技術も有りそうです。ただ、NFLレベルでこのスタイルはファンブル誘発の可能性が有ります。
 トップスピードが凄いと言うよりは、ストップアンドゴーの切り替えしの良さが魅力です。ちょっとパワーアップ出来るならば、ゾーンブロックの中で穴を見つけて飛び込むタイプのRBとして通用するかもしれません。
 
 Asante Samuelのトレードで貰った指名権。と言う事さえ忘れてしまえば7巡として非常に面白い素材を手に入れました。
 もちろん、精神面での大きな不安が残りますが、7巡ではサインボーナスも大した事ないですし、契約してそのまま有頂天になるような事は無いと思います。お金以外のメンタル的問題を乗り越えてくれる事を期待します。

6巡200位 OG Brandon Washington

2012-05-07 22:14:00 | ドラフト
 6巡200位 OG Brandon Washington Miami

 Miami出身で2009年に入学後、すぐに試合に出場しますが1年目はSTでの出場が主でした。2年生からRGのスターターに昇格、ACCのファーストチームに選ばれています。3年生の去年はLG,RT,LTでプレイしています。

1年生 13試合出場
2年生 13試合出場
3年生 12試合出場

 スカウティングコンバインでは40ヤード5.25、ショートシャトル4.87、スリーコーン8.22、垂直跳び25インチ、幅跳び8フィート5インチ、ベンチプレス28回を記録しています。プロデイでは40ヤード5.10、ショートシャトル4.80、スリーコーン7.96を記録しました。
 身長6-3 320ポンド、プロデイでは315ポンドにやや落としています。腕の長さは33インチとまずまずです。

 長所  フットワークが軽く、高い運動能力。下半身が強く、崩されない。パワーが有るランブロッカー。

 短所  LBを拾う所まで動き続ける事が出来ない。一流のDTにはカレッジで負け続けた。一歩目の出足に鋭さが無い。膝と腰の位置が高い。

 運動能力やパワーを活かせる時と、そうでない時の差が大きいようです。OTではスピード不足でOGとしてプレイする事になるでしょう。

 映像を見た感じ、どたばた走るショートエリア専用のランブロッカーの印象です。パワーは有りますし、下半身が強そうなのは良いと思います。
 ゾーンブロックに適応するか?横に動くトラップ系の動きは難しいと思います。ただ、斜め前に押すのは下手じゃなさそうですから、大きな問題ではないかもしれません。
 RGの2番手として1年目は育成されると考えます。今年ではなく、来年以降にスターターを狙う指名でしょう。

6巡194位 WR Marvin McNutt

2012-05-07 04:12:00 | ドラフト
 6巡194位 WR Marvin McNutt Iowa

 St. Louis出身のMcNuttはQBとして2007年入学します。レッドシャツで1年過ごし1年生としてバックアップ生活の後にWRに転向します。去年5巡でKCに指名されたRicky Stanziが1年先輩で競争に負けたのでしょう。
 2年生の2009年から3年間スターターで、2010年はBig10のセカンドチーム、2011年はBig10のファーストチームに選ばれました。

レッドシャツ
1年生 3試合出場 1キャッチ 11ヤード
QBからWRに転向
2年生 13試合出場 34キャッチ 674ヤード 8TD
3年生 13試合出場 53キャッチ 861ヤード 8TD
4年生 13試合出場 82キャッチ 1315ヤード 12TD

 スカウティングコンバインでは40ヤード4.54、ショートシャトル4.07、スリーコーン7.15、垂直跳び37インチ、幅跳び10フィート2インチを記録し、プロデイではスリーコーン7.09を記録しました。スリーコーンだけ測り直したという事は不本意だったのでしょう。
 身長6-2 1/2 216ポンド、腕の長さ32インチ、手のひら10インチ。このサイズのWRとしては手が大きいですし、腕も長い方だと思います。

 長所  長身でがっしりした骨格、バンプを跳ね除ける堅実なショートルートランナー。
 長い腕とジャンプ力を活かしたハイボールへの対処の上手さ。
 取った瞬間のタックルを外すのが上手く、RACが期待できる。
 
 短所  ストレートスピードは平凡。カットに切れが無く、どちらに曲がるのかを予想されやすい。マンカバーを苦手とする。
 素晴らしいキャッチとイージーミスキャッチを交互に見せる。ボディキャッチが多く、密集でのキャッチは上手くない。

 賛否分かれるのはランプレイ時のダウンフィールドブロックで強力と見るサイト、サイズの割りに平凡と見るサイトが有ります。

 
 試合の映像なのですが、私の嫌いなタイプの大型WRです。大股でのっしのっし走るタイプで90度のカットで足が止まるように見える。このタイプはNFLで通用しないと思うのですよ。
 ゾーンの切れ目に入るのが上手い(特に去年の試合ではQBも良いので、タイミング良く投げてもらってます)のですが、そこそこのサイズが有るNFLのCBにマンカバーされたら消されるでしょう。
 レッドゾーンの得点力改善につながるのか?この手の横に走るのが苦手そうなタイプはあまり最後10ヤードで仕事が回ってこないと思います。このサイズで横に速ければ面白いのでしょうけれど、基本的にクイックスラントで内に入るWRでしょうからレッドゾーンでCBとLBに挟まれて何かが出来るように思えません。
 ハイライトを多く見ているので面白プレイとしてなのかもしれませんが、お手玉する場面が多いのは嫌ですね。お手玉からのINTはやってはいけません。

 Riley Cooperの方がドラフト時点ではずっと良いように見えます。タイプとしてはHank Baskettが近いですかね。横への動きが課題と言う意味でもBaskettに似てると思います。