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4巡123位 CB Brandon Boykin

2012-05-04 06:11:00 | ドラフト
 4巡123位 CB Brandon Boykin Georgia

 Georgia出身で2008年に入学後、1年目から試合に出ます。2年生からニッケル兼スターターに昇格しています。リターナーとしても2年生からKRを任され、4年生になってからPRもするようになりました。

1年生 13試合出場 6タックル 
2年生 13試合出場 54タックル 3INT 6PD
3年生 13試合出場 44タックル 3INT 3PD
4年生 14試合出場 55タックル 3INT 9PD

2年生 KR 38回 平均26ヤード 3TD
3年生 KR 34回 平均24.3ヤード 1TD
4年生 KR 38回 平均22.4ヤード    PR 14回 平均12.9ヤード 1TD

 シニアボウルで右脛骨(すねの外側の骨)を骨折し、スカウティングコンバイン、プロデイでは計測種目に参加していません。プロデイの日に下級生も同時に計測するJRプロデイでは1年前に40ヤード4.45を計測しています。この骨の骨折は修復が早いので7月のキャンプに影響する事は無いでしょう。
 身長5-9 182ポンドで腕の長さ31と1/2インチ、背は低い割に腕は短くありません。

 長所  筋肉質でサイズの割に力負けしない。素晴らしいジャンプ力を持ち、競り合いで簡単に押し出されない。
 縦へのスピードと滑らかな腰の回転を併せ持つ。QBの視線を見ながら投げる位置を読む素晴らしいゾーンカバーの反応。
 リターン時に穴が開く場所を見つける本能がある、ステップワークで1対1を外す事が出来る。

 短所  背が低い。マンカバー時にダブルムーブに引っかかる。オープンフィールドタックルは上手くない。INT出来るボールを何度も落としている。
 小柄なレシーバーとの1対1で苦しむ時が有る。
 TDは多いが平凡な平均リターン成績。

 脳震盪で2回退場しています。小さい怪我も多く、耐久性に問題が有るようです。


 試合を見た印象ですが、チームベストのCBとして外に居る事が多いです。ニッケル時には内に入る事も有ったり、試合中でも複雑に入れ替わっています。
 NFLではニッケル専用でしょう、ディープまで付いていくようなタイプではなく、ショートエリアでの左右への動きに良さが有りそうです。エースWR相手にするよりも、スロット辺りの相手に余裕を持って対処させた方が良いタイプでしょう。
 結構ギャンブルプレイをします。ショートエリアではQBとWRの間に入り込む機動力が有るから出来る動きですし、ミドルではWRに千切られないスピードが有るのでWRと併走出来ます。しかし、取らせても良いからファーストタックルで仕留める時の確実性は有りませんし、前に出てボールを弾けない時にはノーマークでRACを許す事も有ります。
 
 リターンでは爆発的なスピードで駆け抜けるよりも、リードブロックを上手く使うタイプです。穴が開くのを待てるビジョンの良さを持ちますが、最後まで開かずに10ヤードで倒されたりする事も多いです。

 Chad HallのようなRBのような位置からドローでボールを持つことも出来ます。リターンゲームと同じでリードを上手く使う事が出来ています。


 大きく伸びる可能性は低そうですが、ニッケル・ダイムとしての即戦力として起用出来そうです。去年の3巡指名Curtis Marshよりもずっと洗練されていますし、現段階でCB4番手に位置するはずです。
 リターナーとしては、エンドゾーンからのリターンが増えるNFLで起用するにはトップスピードが足りないように見えます。
 2巡で取ったら微妙な選手だと思うのですが、4巡としては掘り出し物でしょう。CB3番手になるにはいざと言う時のスターターで使える事が必要です、この指名が成功と言われるかはここが問題だと思います。