☆ 紙箱に莟のバラを剪りそろへ 長谷川櫂
昨日は家に籠もって リュックサック を縫う。
簡単で仕上がりがきれいなのを求めるからこれが難しい。
夜は猫と炬燵を守る。
炬燵の辺りには 積読 いつも読みかけの本が五、六冊。
櫂氏 の「芭蕉の風雅」 もその中の一冊。
最後の師の略歴のページを見ていると
「朝日俳壇」選者、サイト「一億人の俳句入門」で「ネット俳句」「うたたね歌仙」を主宰、、、、、と紹介されている。
私の一喜一憂の場「ネット俳句」も仕事の一環とされている。
西條奈加氏の「ごんたくれ」もその中の一冊。
江戸時代の画家、池大雅 と 丸山応挙 の二人の弟子を主人公にした物語である。
その物語のくだりにこんなことを書いている。
良い絵には
余白 と 間 と 切れがあって、それが鑑賞をする人を惹きつける。
余白の中に描かれていない、隠れていて 絵 を支配している何かが心にかかる。
なんと、我が師がいつも云っている
俳句には、575 の短い言葉の中の、間 と 切れ がもっとも必要。
云い尽くさない余白に何を、と鑑賞者に自分に想像さす。これが簡単でいて、難しい。
まあ、炬燵での読書であるが、絵も俳句も本質は全く同じ。
そんなひと夜さであった。
今日は朝から雨、リュックサックの続きに取り掛かり仕上げなくては。