Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

衝動殺傷事件、共通の背景は・・

2009-07-08 23:26:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!7月も第2週に入って、梅雨本番の様相を呈して参りました。今夏のそれは、ある程度の強さの雨が、一定時間降り続く定番パターンではなく、急に大きく時雨れたり、地区によって大雨になったりなど、どうも雨量が一定しない様です。晴天や曇天も長続きせず、猫の目の様に変わり易い天気が特徴ではないかとの印象を受けます。鬱陶しいのは事実なるも、これまでの雨量では、夏場に渇水を招く事ともなりかねず、これから梅雨明けまでのほぼ2週間は、本気で降ってもらわなければ安心して真夏を迎えられるのか、ちと不安な所。更に水の不足は、これからの農産物の出来をも左右し、不作なら大きく値上がりしかねないだけに、こちらの影響も小さい事を祈りたい所です。

さて、今週初めの日曜日には大阪市内の遊技店にて放火事件が発生、犠牲4名、負傷約20名もの被害を生じる結果となりました。店内にガソリンを撒いて点火したとされる男性容疑者は、事件翌日山口県下にて警察に出頭拘束されています。前年まで、石油製品輸送を担う運送会社に勤務していたものの、昨夏の石油暴騰の折職を失い、現金に困っていた節がある様です。又、発火の危険ある石油製品取扱いには慣れていた由。直接の動機は「人生に行き詰まり、誰でも良いから他人を死なせ、極刑になろうと思った」やに聞いております。いかにも他人の尊厳を一顧だにしない身勝手かつ残忍な凶行で、死刑をも含め、現状考えられる最大の罪責が問われるべきでしょう。そして・・・

被害者遺族の心情を慮れば、厳罰が望ましいのは事実。裁判にては被告となる容疑者の弁護側は、犯行当時は心身耗弱であったとか、責任能力に疑問ありなどと、色んな理由をつけて大幅減刑を図る事でしょう。犯行への憤りもさる事ながら、所詮は欧州の安易な受け売りに過ぎぬ死刑廃止の主張を筆頭に、被害者側を思考停止に追い込み、犯人側の利益のみ図る不公正な(エセ人権擁護的)被告弁護側の相も変らぬ堂々巡りも又、大いに不愉快なものを感じます。もう少し、公正な視点にての審理が求められて然るべきと思うのでありますが・・・。

犯人への厳罰は勿論必要なるも、刑に処しただけでこの問題が解決するとは勿論思いません。これ又大変困難な事ですが、社会レベル、国民レベルでの再発抑止への努力と取組も又、同じ位大切でしょう。
昨年も生じた、首都圏にての通り魔殺傷事件にしても、背景には似た様な問題が横たわっている様に感じます。
両方の事件を見ますと、犯人はいずれも(結果として)職を追われた正社員、あるいは派遣社員であった事。
勤務先より言い渡されたものではないにせよ、実態としてはそれに近いものがあった印象を受けます。経済情勢の険しさはあるものの、もう少しこうした労働者が安心して働ける環境があれば、あるいは事件を防げたかも、と見るのは甘いのは分かりますが、一面ではある様に思われます。
つまり、特に今世紀に入ってから、労働の現場は米合衆国の圧力もあって、効率とか生産性が露骨に重視される様になった。我国の歴代内閣にしても、米合衆国の意向を我国に不利であっても受け入れる、所謂「アメリカン・ポチ」が(不当に)高い評価を受けて長続きする。その様な不健全な状況が、もう戦後ずっと続いて参りました。昭和の高度成長期の様に、好景気が長く続く時代はそれでも良かったが、今の様に、今日の明日が分からぬ不安定な経済情勢になっては、この様に偏った対米関係もそれに応じた見直しがあって然るべきでしょう。それがないから我国経済は低迷して失業が増え、結果として昨今の様な、大きな殺傷沙汰を招いているのではないかと思うのでありますが・・。

あるいはご存じかも知れないが、我国の労働者の血と汗の結晶たる血税が、相当に無駄遣いされている。それ所か、米国債として、相当に海外に持ち出されている。一般庶民を苦しめている大きな原因なるも、報道はこの事をまともに伝えない。この国民の無知につけ込み、欧米は益々つけ上がる。この悪循環が今の経済低迷を招き、ひいては前述の悲劇を引き寄せていると強く思うのです。

作家 佐木隆三さんが、先日のTV報道番組にて「これからは、この様な凶悪事件がなぜ続発するのか、再発を防ぐにはどうすべきか、国民と社会のレベルにて、良く学べる様にしなければならない」と仰っていました。正にその通りであり、この様な大きな悲劇につき、我々国民が事件の背景、防犯への対策を学んで考える事のできる態勢を整備しなければ、再発を防ぐ事は到底叶わない様に感じますし、その国民的、社会的レベルが無関心過ぎるのも問題であります。*(日本)*
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする