Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

天皇陛下 生前譲位の苦渋

2016-07-16 12:48:17 | 国際・政治

この所は、本当に内外共激動の事態が続いているのではないか。

今年に入って、仏国の首都パリ市をメインに100人以上の犠牲を生じた同時多発銃撃事件から、まだ月日も経たぬ内に、今度は同国南部の保養地ニース市にて、同国独立記念日関連の花火大会見物の群集に大型車が突入、現状で80人超の犠牲を数え、前述の銃撃事件に次ぐ規模となっている様だ。今の所は単独犯だった様で、警察側との銃撃戦の末、討伐された様だ。

又、トルコ国にては、国軍の一部勢力が政変 クーデターを企てたとかで、現状かなり不安な情勢の様だ。エルドアン政権は、鎮圧を宣言しているが、こちらも、数十人近い犠牲を生じている模様。まずは、両事件の犠牲となった多くの方々への弔意と、負傷被害に遭った方々へのお見舞いを申したい。その上で、これらの芳しくない事件の原因を詳しく調査し、背景などを、国際社会の前に明らかにて頂きたいものである。今回は、日本人にが巻き込まれなかった様なのが不幸中の幸いとも言えるが、バングラディシュ国での悲劇もあった直後だけに、決して他人事として片付けず、自らの問題として受け止める姿勢が大切ではないのだろうか。

本題に入る。この海外の諸事件に匹敵する、或いはそれ以上に来ているのが、天皇陛下の生前譲位についてのご見解ではないだろうか。本当に微妙な所多い問題だけに、当然の事だが、決して軽く扱えない、扱ってはならない重さを感じるものである。

皇紀2649年、西暦1989年初の即位以来、経済の大きな変動、大災害の多発と言う多難な時季を、本当は忙しいご公務をこなしながら、果敢に乗り越えて来られた。既に皇后陛下と共に、齢80を超え、健常者なら何でもないご公務やご行動も、少しずつだが無理があったり、十分な対応を取れない事象もあると聞く。先の大戦終結後、先代の昭和天皇の発せられた「人間天皇宣言」に照らせば、経年から来るご公務の負担減免は当然考慮されなければならず、所轄する宮内庁は、果たしてここの所をきちんと対処しているのかどうか、幾つか疑問を抱かざるを得ない所も正直ある。現役勤労者の多くが定年と言う節目を持ち、良くも悪くも区切りを迎えた上で、その後の事を考え築いて行くと言う過程は、陛下を初め皇族方にも、できる限り認められなければならないのではないか。

もう一方の、「皇統の憲法」たる皇室典範。ここに、万一天皇にご不幸があった場合の継承の規定はあるが、生前譲位の規定がないのが問題、との指摘もある。それはごもっとも。ただ、俺の受け止めは「Yes But」である。なぜか?

今の様な皇室典範が整備されたのは、明治初期の事だが、天皇が国歌元首となる維新の前に我国の政治実権を握っていたのはご存じ 徳川家。「徳川三百年」などと、些か呆れたキャッチ・コピーもある様に、17世紀初めの慶長年間より、徳川政権は実に二百数十年にも亘って君臨し、栄えて来た。その間、形の上では皇室に敬意を表するも、実態としては日陰に追い込んでいた所もあり、我国固有の年号を変える「改元」も、同政権の恣意で行われたケースもあるらしい。そうした遺憾な事態を防ぐ為、敢えて生前譲位を認めなかった側面が大きくある事を、我々は併せて理解する必要があるのだろう。これは、今後の皇室典範のあり様を考える上でも、改変可否のポイントになりそうだ。

時の実権勢力による改元を認めない様に既定した流れは、現行の元号法にも受け継がれているが、天皇制の政治利用を図る芳しくない動きは、今もゼロとは言えない。加えて戦後からは、天皇制と皇統を否定し抹消しようと狙う、左翼共産勢力の脅威とも対峙せざるを得なくなった事だろう。今年初、天皇陛下ご臨席で行われた国会開会式に、戦後ほぼ一貫して出席を拒否し続けて来た日共が、初めて幹部複数を出席させたが、真に受けるのは危険だろう。表向きの礼節の裏に、実は陛下がご高齢であり、今後の皇室の動向が流動化する事を期待して、自勢力の影響力を強めて、最終目標たる天皇制・皇統抹消に繋げようとする暗黒意図を感じたのは、俺一人ではあるまい。或いは、全ての日本人中陛下は、最も身近に外国スパイの影を肌でお感じになっていたかも知れない。

元東京都知事 石原慎太郎さんや、俺の知るネットの知人達も「もうほんの僅かで良い。暫くの間だけ、頑張りをお願いできないか」との気持ちは良く分るが、人道的見地からも、既にご高齢となった両陛下の健康・身体面における最大限の配慮を、宮内庁と関係各方面に引き続いて訴えて参りたく思う。皇室典範の改正も、それは容易ではないだろうが、今上陛下のご希望通り、数年以内に生前譲位の可否を含めた好ましい配慮と施策がされる事を、心より祈りたいものだ。

今回画像、今上陛下と皇族方には不遜かもだが、連載中の旧国鉄機関車 EF64型機の原型機の様子を載せます。数年前、山梨のJR甲府駅にて。亡き昭和天皇の専用便を先導した、栄光の同僚もありました。想えば、今上陛下のご成婚に遅れる事数年、昭和後期の高度成長から平成期、そして今世紀初めまでの激動の時代を一緒に駆け抜けて来た。ほぼ半世紀に亘る活動を終え、先般事実上引退してしまったが、今も一線にある1000代機との差異は、正面下部、側面の灯り窓や送風機グリル、足回りなどに見られる事と思います。トラック、バスなどの大型車に普及の補助安全装置、リターダー・ブレーキの立場に当たる発電制動システムを全機が標準で備え、主に中央・上越の山がちの幹線鉄道で重責を担ったもの。その勇猛果敢な軌跡を敬愛する愛好者は、今も多いです。紹介中の、渡辺貞夫さんの今回楽曲は「ワンモア・タイム(One more Time)」下記アドから視聴可能です。

https://www.youtube.com/watch?v=N2LffGByex4

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